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値下がり優勢、主力株の一角に売り
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、主力株の一角に売り

 
東証グロース市場はこのところ市場全体でモメンタム(勢い)を手掛かりに買われてきた銘柄の上昇一服が目立つなか、新興市場でも主力株の一角に売りが出た。国内金利が上昇するなか、高PER(株価収益率)銘柄が多い新興株の割高感も意識された。一方、個人投資家の押し目買い意欲も強く、グロース250指数は朝方に上昇する場面もあった。
 
 「前日までの下落を経ても信用評価損益率は極めて良好な水準を保っており、個人は依然元気だ」とされ、前場の中盤までは騰落伯仲状態だった。
ただ、資金の逃げ足は速く、大引け時点ではグロース銘柄の56%の銘柄が下落、38%が上昇と下落が多くなった。グロース全体の売買代金も前日より少なかった。「日米の通商交渉や米国の雇用情勢などに不透明さが出ており、個人も様子見になりやすかった」ことがうかがわれた。
東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前日比4.30ポイント(0.60%)安の709.71だった。グロース250、グロースCoreはともに小幅安。
グロース市場ではカバーやフリー、FFRIが下落した。一方、環境フレンドやGENDA、技術承継機構が上昇した。
値上がり銘柄数229、値下がり銘柄数343と、値下がりが優勢だった。
 
 個別では、いつもがストップ高。トランスジェニックグループは一時ストップ高と値を飛ばした。フルッタフルッタ、ソフトマックス、バリューゴルフ、property technologies、日本スキー場開発など7銘柄は年初来高値を更新。リンクバル、農業総合研究所、エータイ、キッズスター、トライアルホールディングスが買われた。
 
 一方、イオレが一時ストップ安と急落した。Veritas In Silico、SAAFホールディングス、ブッキングリゾート、GMO TECH、みらいワークスなど8銘柄は年初来安値を更新。ナイル、ビープラッツ、ジャパンM&Aソリューション、イーディーピー、AI insideが売られた。