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大幅続落スタート、米ハイテク株安と円高で
【市況】東京株式(寄り付き)=大幅続落スタート、米ハイテク株安と円高で
【寄り付き概況】

 

25日の日経平均株価は大幅に続落して始まった。始値は前日比630円65銭安の3万8524円20銭。下げ幅はその後900円を超えた。

主力株をはじめ幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが噴出している。米国株市場ではハイテク株を中心にリスクオフ一色の地合いとなった。ナスダック総合株価指数は3.6%超の急落で2022年10月以来の下落率を示しており、この流れが東京市場にも波及している。

外国為替市場で急激な円高が進んでいることも警戒され、日経平均は大きく下値を探る展開。先物主導のインデックス売りが全体を押し下げ、一部の銘柄には追い証回避の売りも出やすく下落を助長しそうだ。一方、短期的には下げ過ぎとみた押し目買いや買い戻しで、売り一巡後はいったん下げ渋るケースも考えられる。

日銀による早期の利上げ観測への警戒も日本株の売りを促している。ロイター通信が24日、日銀の金融政策について「来週の政策決定会合で利上げを検討する可能性が高い」と報じ、外国為替市場で円相場は1ドル=153円台まで円高・ドル安が進んでいる。市場では「複数の政治家から日銀の政策正常化を促す発言が出ているなかでの報道とあって、7月会合で日銀が利上げするとの警戒が高まりやすい」との声があった。


東証株価指数(TOPIX)は大幅に続落している。

個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリなどの値がさ株が売られているほか、TDKやダイキンも下落している。一方、ニトリHDやエーザイが上昇したほか、エムスリーやサッポロHDは買われている。