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25円安と小幅安、動意薄のなか弱含み
東証プライム市場(前引け)=25円安と小幅安、動意薄のなか弱含み

 
 
1日午前の日経平均株価は反落し、前日比25円18銭(0.08%)安の3万3461円71銭で前場を終えた。
前日のNYダウは520ドル高と急伸し年初来高値を更新した。ただ、ナスダック指数は下落した。これを受けた東京市場も日経平均株価は値を上げてスタートしたが、上値は重く買い一巡後は小幅なマイナス圏に転じるなど3万3500円前後を中心とする一進一退状態となった。半導体関連株などハイテク株の下げが全体相場を押し下げている。
 
30日はナスダック総合株価指数や半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落し、東京市場では指数寄与度の大きい東エレクやアドテストなどハイテク株の一角に売りが出て指数の重荷になった。高値警戒感から利益確定売りが出やすかった面もある。
 
しかし下値は堅く、日経平均は上げる場面もあった。米ダウ平均の高値更新が支えとなったほか、前日夕に比べて円安・ドル高が進んだことでトヨタやホンダなど自動車株に買いが入ったのも支えとなった。
 
後場の日経平均もこう着感の強い値動きが続くか。手掛かり材料難のなか、週末要因に加えて米国では米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演が予定されていることから、様子見ムードが広がる可能性を想定しておきたい。一方で、東証グロース250指数はマイナス圏での軟調推移が続きそうだ。米長期金利が4.3%台まで再度上昇したことはバリュエーション面での割高感が意識されやすい新興株にとって重しとなっている。総じて、米株先物の動向をにらんで、前場に物色が向かっている個別材料株に注目が集まろう。
 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は8.36ポイント高の2383.29と続伸した。JPXプライム150指数は続伸し、前引け時点で1.76ポイント(0.17%)高の1054.89だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7317億円、売買高は6億5072万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は678だった。値上がりは924銘柄、変わらずは56銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、電気機器、情報・通信業、鉱業などが下落。上昇は卸売業、倉庫・運輸関連業など。
 
 
個別銘柄では、東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコが安く、楽天グループ、太陽誘電、安川電ファーストリテイリングやソフトバンクグループが値を下げた。キーエンスやメルカリも軟調だった。
 
半面、レーザーテックやトヨタ自動車、川崎汽船が高く、セブン&アイ・ホールディングスが買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループや三菱商事、キヤノンも堅調だった。