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上値の重い展開か

上値の重い展開か
日経平均も乱高下はしたものの、197円安というのはクラッシュを想起させるよな下げではない。失速によりかすんでしまったが、場中には今年の高値を上回っている。
前週末の米国株が小幅ながらも上げたことで買い先行のスタート。一時は270円近く買い進まれる場面があった。しかし、短期的な加熱感を警戒した利益確定売りに押され中頃以降はマイナス圏へ。90年3月以来およそ33年8カ月ぶりの高値水準だったが買いの勢いは続かなかった。米株高以外にこの日は買い材料がなく、3万4000円の大台を前に足踏みする1日となった。
自動車関連は、目先嫌われる要素があるが、あすは為替の影響が少ない銘柄を中心に仕切り直しの買いが入る展開に期待したい。
 
 
21日の日経平均株価の上値の重い展開か。
週明け20日の日経平均株価は、前週末比197円17銭安の3万3388円03銭と反落して取引を終えた。前場には売り方の買い戻しを巻き込む格好となり、6月19日に付けた取引時間中の高値(3万3772円)を超える場面もみられた。
 
ただ、買いが続かず戻り待ちの売りに押された。7月3日の終値ベースの年初来高値(3万3753円33銭)を視界に捉え、更新期待が高まっているものの、積極的に買い進む材料に乏しく、現地21日にはエヌビディアの決算発表が予定されていることから、決算内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まる場面もありそう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
4716.73  ボリンジャー:+3σ(25日)
34594.00  ボリンジャー:+3σ(26週)
34031.13  ボリンジャー:+2σ(13週)
33847.46  ボリンジャー:+2σ(26週)
33811.47  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
33388.03  ★日経平均株価20日終値
 
33199.73  6日移動平均線
33175.70  ボリンジャー:+1σ(13週)
33100.93  ボリンジャー:+1σ(26週)
32951.40  均衡表転換線(日足)
32906.22  ボリンジャー:+1σ(25日)
32494.66   新値三本足陰転値
32354.39  26週移動平均線
32320.27  13週移動平均線
32195.88  均衡表基準線(日足)
32171.08  75日移動平均線
32170.57  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
32000.96  25日移動平均線
31785.68  均衡表雲下限(日足)
 
 
6月19日の今年最高値33772.89円を超えてバブル後最高値の33853.46円まで買い進まれた後、マイナス圏でほぼ安値引け。ローソク足は長い上ヒゲを伴う陰線を描き、上値での売り圧力の強さと短期的な目標達成感を窺わせた。ただ、5日移動平均線を下回る場面はなく、5日線下方では25日線や13週線の上向きキープと併せて短中期の上昇トレンド延長を示唆する形となった。
25日線との上方乖離率は4.33%(先週末5.09%)と5%ラインを下回って過熱感が後退し、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は103.14%(先週末97.47%)と中立圏中央付近にある。三役好転下の一目均衡表で転換線と基準線がともに上向きで大引けを迎えたこともあり、本日の下落は大勢強気相場中のスピード調整と位置づけられよう。