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小動き展開か

小動き展開か
1日の日経平均株価は、前日比55円38銭安の3万3431円51銭と反落して取引を終了。週末要因から時間の経過とともに動意が乏しくなり、後場の値幅は92円強にとどまった。
 
今週は上値の重い展開となった。米国では長期金利の低下基調が鮮明となってきたが、日経平均は高値圏で推移していたこともあり、前の週同様に年初来高値を上回ってくると売りに押された。
また、米長期金利の低下に伴い、為替市場でドル安・円高が進行したことも、日本株の上値を抑えた。11月27日から29日までは3日続落。ただ、33100円台に入ると下値が堅くなり、11月最終日の30日は売り先行から切り返して3桁の上昇となった。一方、12月初日の1日はダウ平均の大幅高を好感できず、買い先行からマイナス転換。週間では下落となり、3万3500円を下回って週を終えた。
 
日経平均は週間では5週ぶりに反落し、約194円の下落。週足では5週ぶりに陰線を形成した。
 
 
来週は小動き展開か。
日本株は堅調な企業業績予想を背景に、配当再投資の買いも見込まれることから下値は固そう。市場では「現地1日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言が注目されるが、足元の堅調な経済指標もあり、穏当なものとなりそう」との声が聞かれ、波乱はないとの見方が大勢のようだ。
 
金曜8日に米11月雇用統計の発表があり、翌週にはFOMC(12/12〜13)が開催されることから、週を通して様子見姿勢の強い地合いが続くと予想する。
FOMCでは政策金利の据え置きが濃厚であることから、過度に警戒が高まることはないとみる。ただし、早期の利下げを期待する市場をけん制するメッセージが出てくる可能性はある。米国では雇用統計以外にも11月のISM非製造業指数や雇用関連の指標などが出てくるが、FOMCを前にしては米国の長期金利が一方的に下がっていく展開は想定しづらい。日本株はここ最近、強いとも弱いとも言えない動きが続いている。
来週は米長期金利の方向性がはっきりしないと思われる中、強弱感が定まらず、現状水準近辺での一進一退が続くだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
35164.64  ボリンジャー:+3σ(13週)
34740.60  ボリンジャー:+3σ(26週)
34582.12  ボリンジャー:+2σ(25日)
34241.09  ボリンジャー:+2σ(13週)
33972.69  ボリンジャー:+2σ(26週)
33606.82  ボリンジャー:+1σ(25日)
33507.27  均衡表転換線(日足)
33453.54  6日移動平均線
 
33431.51  ★日経平均株価1日終値
 
33317.54  ボリンジャー:+1σ(13週)
33204.79  ボリンジャー:+1σ(26週)
32708.48   新値三本足陰転値
32631.51  25日移動平均線
32436.88  26週移動平均線
32393.99  13週移動平均線
32292.38  75日移動平均線
32195.88  均衡表基準線(日足)
32170.57  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
 
ローソク足は小陰線を描き、昨日反転したばかりの5日移動平均線が下向きに転じた。反面、終値は5日線上方にとどまり、高値と安値は前日水準を上回るなど強弱それぞれの指標が混在し、短期的な売り買い拮抗状態を窺わせた。一方、25日線は上向きをキープ。3月をボトムに右肩上がりの26週線から42.89円下には、13週線が迫ってゴールデンクロス形成を窺っており、中長期的な上昇トレンドが継続している模様。