兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

反発585ドル高、9月利下げ観測が支え 
【市況】反発585ドル高、9月利下げ観測が支え 

4日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発し、前週末比585ドル06セント(1.34%)高の4万4173ドル64セントで終えた。上げ幅は5月27日(740ドル)以来の大きさだった。
米労働市場の軟化で米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開するとの見方が強まっていることも相場を支えた。
 
トランプ米政権の高関税政策に伴う企業の投資手控えなどが響いたとみられ、直近の雇用情勢が悪化した。大半の市場参加者はFRBが次回9月の金融政策会合で利下げ再開に踏み切ると予想。早期退任を表明したFRB理事の後任に金融緩和に前向きな人物が就任するとの観測も相まって投資家心理の冷え込みが改善し、金融やハイテクといった幅広い銘柄が買われた。
 ダウの下げ幅は1日までの5営業日で1300ドルを超えた。安値拾いの買いが入りやすい地合いだったことに加え、米国との貿易協議を受けて欧州連合(EU)が対米報復関税の発動を6カ月間停止する方針を発表したことも相場を押し上げた。
 
1日発表の7月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が市場予想を下回ったうえ、5〜6月分についても大幅に下方修正された。同日は労働市場の軟化への懸念から米株式相場が大幅に下落していたが、4日は米雇用悪化を背景としたFRBの早期利下げ観測が株買いを促した。
 
米短期金利先物の値動きからFRBの金融政策を予想する「フェドウオッチ」では、4日午後時点で次回9月会合に政策金利を0.25%下げる確率は9割を超え、1日の8割から一段と上昇した。
 
市場では「9月の利下げ観測に加え、大型ハイテクの堅調な企業収益が示されたことが相場の支えとなっている」との指摘があった。
 
ダウ平均の構成銘柄では、エヌビディアやスリーエム(3M)、ウォルト・ディズニーが上昇した。ゴールドマン・サックスやマイクロソフトにも買いが入った。半面、アマゾン・ドット・コムとシェブロンが下落した。
 
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前週末比403.450ポイント(1.95%)高の2万1053.582で終えた。メタプラットフォームズやテスラが上昇した。半面、朝発表した2025年4〜6月期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想と同じだった車載半導体のオン・セミコンダクターが15.5%安で終えた。
 
 
 

【シカゴ日本株先物概況】
 
4日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前週末比585円高の4万0585円で終えた。この日は早期の利下げ観測から米株式相場が上昇し、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが活発となった。
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
40585 ( +265 )
 
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
40625 ( +305 )
 
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 
4日の英FTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前週末比59.72ポイント(0.65%)高の9128.30で終えた。英ロイズ・バンキング・グループやナットウエスト・グループといった銀行が上昇し、指数を押し上げた。
 
ロイズやナットウエストの株価上昇は、英国での自動車ローンを巡る訴訟について英最高裁判所が1日に下した判決を受け、金融機関の費用負担が膨らむとの見方が後退したことがきっかけとなった。ロイズは4日、引当金などに今後変更が加わったとしても「グループ全体にとって重大なものとなる可能性は低い」との認識を示した。
 
FTSEの構成銘柄では、金融大手ロイズ・バンキング・グループが9.00%高と急伸し、保険会社セント・ジェームズ・プレイスが4.24%高、産金大手エンデバー・マイニングが3.76%高で続いた。他方、大衆医薬品のヘイリオンは2.63%安、有害生物管理会社レントキル・イニシャルは2.02%安、衣料小売り大手ネクストは1.74%安と下げた。
 



■ドイツ・フランクフルト株価指数
 
4日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに反発し、前週末比331.72ポイント(1.41%)高の2万3757.69で終えた。米関税政策への警戒感からDAXは前週末に約1カ月ぶりの安値で終えており、4日は自律反発を見込んだ買いが優勢となった。
 
個別では、コメルツ銀行が5.03%高、香料大手シムライズが3.53%高、防衛大手ラインメタルが3.37%高と相場をけん引。半面、製薬大手バイエルは2.22%安、医療機器のザルトリウスは1.26%安、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEは1.24%安で取引を終えた。




■フランス・パリ株価指数
 
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は3営業日ぶりに反発し、前週末比1.13%高で終えた。
スイスの代表的な株価指数であるSMIは3日続落し、前週末比0.15%安で終えた。トランプ米政権が7月31日に公表した相互関税の新たな税率で、スイスは39%と他の多くの国・地域と比べ高い水準に設定されたことが重荷となった。8月1日がスイスの祝日でスイス株式市場は休みだったため、4日が米国による新関税率の公表後で初めての取引となった。