値上がり優勢、新興銘柄には買い
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【市況】東証グロース(前引け)=値上がり優勢、新興銘柄には買い
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東証グロース市場は、米金融当局が来年5月までに利下げに転じるとの観測が高まっていることは国内の個人投資家心理の追い風となっているほか、米長期金利が4.1%台まで低下してバリュエーション面での割高感が意識されやすい新興株を手掛けやすい地合いとなっている。
米国の利上げが終了したとの見方から日米の長期金利が低下するなか、PER(株価収益率)が高い銘柄が多い新興銘柄には買いが優勢だった。
指数は下げる場面もあった。為替の円高進行などを背景に日経平均株価が下げ幅を拡大した場面で、新興銘柄にも売りが波及した。
グロース250、グロースCoreはともに反発した。
東証グロース市場250指数の前引けは前週末比9.80ポイント(1.40%)高い710.55だった。米
株先物の動向を横目に、東証プライム市場に比べ出遅れ感が魅力となって、業績が拡大基調にある銘柄を中心として、値ごろ感のある新興株の物色が続きそうだ。
東証グロース市場では海帆やジーエヌアイが上昇した。一方、ウェルスナビは下落した。
値上がり銘柄数315、値下がり銘柄数190と、値上がりが優勢だった。
個別では、グローバルウェイ、WASHハウスがストップ高。グラッドキューブは一時ストップ高と値を飛ばした。海帆、ワンダープラネット、フレクト、ソレイジア・ファーマ、サイジニアは年初来高値を更新。HPCシステムズ、揚羽、Kaizen Platform、ロジザード、ジャパンM&Aソリューションが買われた。
一方、ITbookホールディングス、総医研ホールディングス、フルッタフルッタ、サンワカンパニー、UUUMなど19銘柄が年初来安値を更新。アマナ、Unipos、グローム・ホールディングス、トゥエンティーフォーセブン、アスタリスクが売られた。