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来週も乱高下の展開か。

来週も乱高下の展開か。
■本日のポイント
 
 1.日経平均は202円安と8日続落、一時プラス圏も失速
 2.前日の米国は、NYダウは上昇もナスダック指数は3日続落
 3.日経平均は一時3万8000円回復後に売りに押される展開
 4.ディスコや東エレク、レーザーテクなど半導体関連株が安い
 5.決算内容が好感されキヤノンや富士通は買い人気を集める
 
東京株式市場はようやく相場が下げ止まるかと思われたが、調整ムードは払拭できずに最終的には下げに転じてしまった。円高で期待された収益が確保できず、さらに日銀が利上げすれば国内景気が落ち込むとのネガティブな雰囲気が広がっている。来週はそろそろ反発しそうだが上値は比較的限定されそうだ。
 
 
 
今週は大幅安となった。日経平均は週初の22日に主力銘柄が軒並み安となり、節目の4万円を割り込んだ。23日は大幅高スタートも買いが続かず小幅に下落。
24日は決算を発表した米テスラの時間外の急落や急速な円高進行を嫌気して400円を超える下落となった。
24日の米国市場では、グロース株の多くが派手に売られてナスダックが3%を超える大幅下落。これを受けた25日は、一段と円高が進んだこともあってリスクオフの様相が強まり、1285円安と今年最大の下げ幅を記録した。

金曜26日はプラス圏とマイナス圏を行き来するも終盤に急失速。前の週からの下げが止まらず、8日続落となった。
 日経平均は週間では約2396円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
 
来週も乱高下の展開か。
7月30日から31日の日程で日銀金融政策決定会合とFOMCが開催される。これらが株価の反転を呼び込む展開に期待したいところで、そうなる可能性も大いにあるが、米国株や為替が不安定となっているだけに、注意が必要。
 
日銀会合では追加利上げの有無が焦点となり、結果を受けたドル円の動向が大きく注目される。FOMCでは9月の利下げが示唆されるとみられているが、エヌビディアなど主力グロース株がどういった反応を見せるかが注目点となる。日米で決算発表が目白押しとなるが、決算に対する反応も、中銀イベントを波乱なく通過できるかどうかで大きく変わってくると思われる。日米株に下げ止まり感が出てこなかった場合には、金曜8月2日に発表予定の米7月雇用統計は警戒材料となる。底打ち期待の買いとリスク回避の売りがせめぎ合い、日々荒い動きが続くだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
40090.05  ボリンジャー:+1σ(13週)
40053.36  25日移動平均線
40018.98  均衡表転換線(週足)
40018.98  均衡表基準線(日足)
39594.39  新値三本足陽転値
39565.63  均衡表転換線(日足)
39069.14  13週移動平均線
39065.68  均衡表基準線(週足)
39061.56  75日移動平均線
38991.49  6日移動平均線
38908.62  26週移動平均線
38894.53  ボリンジャー:-1σ(25日)
38585.26  均衡表雲上限(日足)
38253.94  均衡表雲下限(日足)
38048.24  ボリンジャー:-1σ(13週)
37735.69  ボリンジャー:-2σ(25日)
37697.52  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
37667.41  ★日経平均株価26日終値
 
37027.33  ボリンジャー:-2σ(13週)
36685.69  200日移動平均線
36576.85  ボリンジャー:-3σ(25日)
36486.42  ボリンジャー:-2σ(26週)
36006.43  ボリンジャー:-3σ(13週)