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値下がり優勢、大型株の売りが中小型株にも波及
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、大型株の売りが中小型株にも波及

 
東証グロース市場は買い物薄の中で値下がりする銘柄が多かった。
グロース250とグロースCoreは下落した。東証グロース市場250指数は反落した。終値は前日比12.69ポイント(1.92%)安の648.21で安値引けした。午後に日経平均株価が一段安となった流れをうけて、大型株の売りが中小型株にも波及した。東証グロース市場250指数は朝方プラス圏で推移する場面もあったがすぐに下落に転じ、その後は下げ幅を拡大する展開だった。
売買代金上位では個別材料や値動きに注目した買いでにぎわう銘柄もあったが、決算発表を控えて全体には買いの勢いは鈍く、グロース250はじり安歩調をたどった。日経平均株価が6月までのもみ合い圏まで押されるなど、「株式市場全体に調整色が出ており、個人も手じまいに動きやすい」との指摘があった。
 
市場では「これまで円安進行による日本企業の業績底上げ期待が株式相場の追い風になっていただけに、午後に一段と円高が進行するなかで中小企業を含めて日本株に資金が流れ込みにくくなった」との声があった。
 
グロース市場ではセルシードやカバーが下落した。一方、ペルセウスやAIAIは上昇した。
値上がり銘柄数144、値下がり銘柄数415と、値下がりが優勢だった。
 
個別では、Chordia Therapeutics、PRISM BioLab、ペルセウスプロテオミクス、モダリス、WASHハウスがストップ高。タスキホールディングス、富士山マガジンサービス、ボードルア、ビザスク、AIAIグループなど8銘柄は年初来高値を更新。ピクスタ、リボミック、ブルーイノベーション、W TOKYO、ライスカレーが買われた。
 
 一方、光フードサービス、イシン、グリーンモンスター、アストロスケールホールディングス、インテグループなど19銘柄が年初来安値を更新。アイビス、セルシード、揚羽、シンバイオ製薬、トラース・オン・プロダクトが売られた。