反発83ドル高、FRB高官の利下げ言及で
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【市況】反発83ドル高、FRB高官の利下げ言及で |
28日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比83ドル51セント(0.23%)高の3万5416ドル98セントと8月上旬以来の高値で終えた。
米連邦準備理事会(FRB)高官の金融政策に関する発言を受け、米国の利上げ局面が終了するとの観測が一段と強まった。米長期金利が低下し、株買いが優勢だった。ダウ平均の上げ幅は180ドルを超える場面があった。
FRBのウォラー理事はこの日、インフレの低下を確信できれば「政策金利を引き下げ始めることができる」と述べた。株式市場の重荷となってきた利上げが終わり、利下げが始まるとの期待が高まり、幅広い銘柄に買いが入った。
この発言を受け、米債券市場で長期金利は4.3%台前半とおよそ2カ月ぶりの低水準を付ける場面があった。金利の低下で株式の相対的な割高感が薄れ、主力銘柄の一部に買いが入った。
ただ、ダウ平均は次第に伸び悩んだ。ダウ平均は前月末から27日時点で2300ドル近く上昇。8月に付けた年初来高値(3万5630ドル)に迫っており、利益確定売りが出やすかった。
FRBのボウマン理事は同日、インフレ抑制のため「追加利上げが必要と引き続き予想している」と相反する発言をした。これに加え、市場では景気減速に対する不安も根強く、株価の上値は限られた。
工業製品・事務用品のスリーエム、小売りのウォルマート、化学のダウが上げた。ソフトウエアのマイクロソフトは連日で過去最高値を更新した。半面、映画・娯楽のウォルト・ディズニー、製薬のメルクが売られた。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日比40.733ポイント(0.28%)高の1万4281.756で終えた。電気自動車のテスラ、交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。一方、23年9〜11月期の業績見通しを引き上げた半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーは売られた。
FRBのウォラー理事はこの日、インフレの低下を確信できれば「政策金利を引き下げ始めることができる」と述べた。株式市場の重荷となってきた利上げが終わり、利下げが始まるとの期待が高まり、幅広い銘柄に買いが入った。
この発言を受け、米債券市場で長期金利は4.3%台前半とおよそ2カ月ぶりの低水準を付ける場面があった。金利の低下で株式の相対的な割高感が薄れ、主力銘柄の一部に買いが入った。
ただ、ダウ平均は次第に伸び悩んだ。ダウ平均は前月末から27日時点で2300ドル近く上昇。8月に付けた年初来高値(3万5630ドル)に迫っており、利益確定売りが出やすかった。
FRBのボウマン理事は同日、インフレ抑制のため「追加利上げが必要と引き続き予想している」と相反する発言をした。これに加え、市場では景気減速に対する不安も根強く、株価の上値は限られた。
工業製品・事務用品のスリーエム、小売りのウォルマート、化学のダウが上げた。ソフトウエアのマイクロソフトは連日で過去最高値を更新した。半面、映画・娯楽のウォルト・ディズニー、製薬のメルクが売られた。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日比40.733ポイント(0.28%)高の1万4281.756で終えた。電気自動車のテスラ、交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。一方、23年9〜11月期の業績見通しを引き上げた半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーは売られた。

28日のシカゴ日経平均先物は下落した。12月物は前日比235円安の3万3290円で引けた。
米連邦準備制度理事会(FRB)高官が利下げについて言及したことが好感され、反発した。
同日の米株式相場は上昇したが、水準を切り上げていた日経平均株価が利益確定の売りに押された流れを引き継いだ。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
33290 ( -90 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
33295 ( -85 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7455.24(−5.46)
28日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続落した。前日に比べ5.46ポイント(0.07%)安の7455.24で終えた。外国為替市場で英ポンドが対ドルで上昇したことなどを背景に、製薬のアストラゼネカなど売上高に占める海外比率が高い銘柄に売りが出て、指数の重荷となった。
FTSEの構成銘柄では、教育・メディア大手ピアソンが3.69%安、一部金融機関が目標株価を引き下げたと伝わった高級衣料のバーバリーが3.32%安、保険大手プルデンシャルが2.58%安だった。
一方、中期的な利益目標と、その達成に向けた事業方針を公表した航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスは6.21%高、段ボール大手スマーフィット・カッパは3.10%高、小売り大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールは2.51%高と買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15992.67(+26.30)
28日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前日比26.30ポイント(0.16%)高の1万5992.67で終えた。米国やドイツの長期金利が低下し、投資家心理の支えとなった。半導体大手インフィニオンテクノロジーズなどIT(情報技術)関連の銘柄に買いが入った。重電大手の独シーメンスなど資本財の一角も買われた。
ただ、欧州中央銀行(ECB)が市場の想定ほど早期には利下げに転換しないとの観測が根強い。これが重荷となり、指数は前日終値を下回って推移する場面も目立った。
個別では、電力大手RWEが3.05%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2.01%高、コメルツ銀行が1.40%高と上昇した半面、通販大手ザランドは5.41%安、製薬大手バイエルは3.49%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.59%安で終了した。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7250.13(−15.36)
フランスCAC40種指数は0.21%安だった。金融緩和期待から買われてきた銘柄を売る動きにつながった。この日もヘルスケア株の下げが目立った。