軟調な展開か
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軟調な展開か |
証券会社が目標株価を引き上げたアドバンテストが4.3%高。米金利低下を受けて、TDKや太陽誘電などハイテク株に買いが入った。TOWAが人気化して7%を超える上昇。大真空やリバーエレテックなど水晶関連が急伸した。フィルカンパニーは通期見通しを下方修正したものの、3Qまでの実績からは健闘したとの見方から株価は強い買い反応となった。
一方、上方修正の中身が失望を誘った伊藤園が7.9%安。直近で政府クラウド関連として急伸したさくらネットが、買い先行から失速して5%を超える下落となった。3Q累計で最終赤字が拡大したACCESSが大幅安。資生堂、コーセー、アイスタイルなど化粧品関連の弱さが目立った。東証が上場廃止を決定し、整理銘柄に指定すると発表したルーデンHDが暴落した。
東京証券取引所が引け後に発表した、11月第4週(20−24日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は10億円の売り越しで、5週ぶりに売り越しとなった。個人投資家は894億円の売り越しで、4週連続で売り越しだった。
12月1日の日経平均株価は、軟調な展開か。
日経平均株価は下値では、配当再投資による買い期待が支えとなる一方、上値では利益確定売りに押され、直近2週間は3万3500円を挟んで上下300円程度のもみ合いが続いている。上下どちらかへ相場を動かす材料に乏しいが、あすは週末要因から手じまい売りが優勢となりそうで、下限の水準に向かうことも想定される。
また、FRB(米連邦準備制度理事会)による米利上げ停止を織り込む格好で、円がドルに対して強含んでおり、輸出関連銘柄を中心に警戒の動きが続くとみられる。
市場では「値幅調整に代わる日柄調整が続いているが、長ければ12月限SQ(特別清算指数)値を算出する8日頃まで続く可能性もある」との声も聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
35183.58 ボリンジャー:+3σ(13週)
34751.21 ボリンジャー:+3σ(26週)
34537.34 ボリンジャー:+2σ(25日)
34255.14 ボリンジャー:+2σ(13週)
33980.48 ボリンジャー:+2σ(26週)
33541.19 ボリンジャー:+1σ(25日)
33507.27 均衡表転換線(日足)
33486.89 ★日経平均株価30日終値
33456.92 6日移動平均線
33326.69 ボリンジャー:+1σ(13週)
33209.75 ボリンジャー:+1σ(26週)
32708.48 新値三本足陰転値
32545.05 25日移動平均線
32439.01 26週移動平均線
32398.25 13週移動平均線
32274.09 75日移動平均線
32195.88 均衡表基準線(日足)
32170.57 均衡表転換線(週足)
32170.57 均衡表基準線(週足)
32060.99 均衡表雲上限(日足)
31801.68 均衡表雲下限(日足)
31668.28 ボリンジャー:-1σ(26週)
31548.90 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は上ヒゲのない「陽の大引け坊主」を描くとともに、終値は上向きに転じた5日移動平均線を上回り、短期的な地合い改善を示唆した。ただ、11月24日を直近ピークとして本日まで4営業日連続でザラ場高値が切り下がっており、上値での売り圧力は引き続き強い。一方、昨日までの3日連続安の間も25日線は右肩上がりをキープしているため大勢では上昇局面にあるとみられ、足元では売り買いが拮抗している模様だ。