3日ぶり反発 825円高 半導体関連に買い
東京株式(大引け)=3日ぶり反発 825円高 半導体関連に買い

【大引け概況】
15日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比825円35銭高の4万7672円67銭だった。
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きょうはリバウンド狙いの買いが幅広い銘柄に流入した。日経平均の上げ幅は一時900円を超えた。
日経平均は前日までの直近2営業日で1700円以上下落していたことから、値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが活発だった。前日の米国株市場では半導体関連に売りが目立ったことで、東京株式市場でも朝方はこの影響が及んだが、その後に半導体主力銘柄を中心に買いが優勢となり、全体指数押し上げに貢献する形となった。
臨時国会で行う首相指名選挙を巡り思惑が錯綜するなかも、高市トレードの対象とされる銘柄にも人気化するものが相次ぎ、マーケット心理を強気に傾ける背景となった。
午後には、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング<ASML>の7~9月期決算で高水準の受注額が明らかとなり、半導体セクターはこれが好感された面もあったようだ。
立憲民主、日本維新の会、国民民主の野党3党は15日16時から、近く召集する臨時国会で実施する首相指名選挙を巡り、会談する方向だ。立民の野田佳彦代表は野党候補の一本化に意欲をみせる。国民民主の玉木雄一郎代表を指名する可能性も排除しておらず、国内政局が流動化するとの警戒感はなお根強い。
市場関係者は「自民党の高市早苗総裁が首相になる可能性も残されている。情勢次第では新首相が解散・総選挙に踏み切ることも考えられる。『選挙は買い』という経験則もあり、当面、株高基調は崩れないとの見方が投資家心理を支えた」と話していた。
値がさの半導体関連株が午後に株価水準を切り上げたことも相場の押し上げ材料になった。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが15日発表した2025年7〜9月期の受注額が市場予想を上回るなど良好な内容だったと受け止められた。
足元では米グーグルをはじめとするハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)による人工知能(AI)投資の規模が拡大しており、ASMLの半導体製造装置の需要増につながったようだ。同業の東京エレクトロンやレーザーテクに買いが波及した。韓国サムスン電子が上場する韓国株式市場で総合株価指数(KOSPI)が最高値を更新するなど、アジア株が堅調だったことも日本株相場の追い風になった。

東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。終値は49.65ポイント(1.58%)高の3183.64だった。JPXプライム150指数も3営業日ぶりに反発し、22.65ポイント(1.65%)高の1396.89で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆1831億円、売買高は20億5377万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1409。値下がりは179、横ばいは27だった。
業種別株価指数(33業種)は機械、証券・商品先物取引業、非鉄金属、電気機器などが上昇した。下落はサービス業、ゴム製品など。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ(SBG)が大きく切り返し、売買代金2位に入ったレーザーテックも大幅高。アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREENホールディングスも堅調、フジクラやTDKが高く、三菱重工業も上昇した。サンリオが活況高となり、日立製作所、安川電機も物色人気。ファーストリテイリングが値を上げ、イオンは急伸を演じた。メルカリが値上がり率トップに買われ、芝浦メカトロニクス、東洋エンジニアリングなども投資資金の流入が顕著となっている。
半面、良品計画が冴えず、リクルートホールディングスが下落。アサヒグループホールディングス、KDDI、エムスリーが冴えず、コスモス薬品の下げも目立つ。
ブリヂストン、高島屋、ネクソン、ZOZO、Jフロント、ニトリHD、大和ハウスが下落した。メディカル・データ・ビジョン、ラクト・ジャパンが急落、大黒天物産、イオンファンタジーなども大きく水準を切り下げた。ローツェも売られた。

15日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比825円35銭高の4万7672円67銭だった。
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時間:00:01:34 容量:18.90M ▼音声 VOICEVOX Nemo
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日経平均は前日までの直近2営業日で1700円以上下落していたことから、値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが活発だった。前日の米国株市場では半導体関連に売りが目立ったことで、東京株式市場でも朝方はこの影響が及んだが、その後に半導体主力銘柄を中心に買いが優勢となり、全体指数押し上げに貢献する形となった。
臨時国会で行う首相指名選挙を巡り思惑が錯綜するなかも、高市トレードの対象とされる銘柄にも人気化するものが相次ぎ、マーケット心理を強気に傾ける背景となった。
午後には、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング<ASML>の7~9月期決算で高水準の受注額が明らかとなり、半導体セクターはこれが好感された面もあったようだ。
立憲民主、日本維新の会、国民民主の野党3党は15日16時から、近く召集する臨時国会で実施する首相指名選挙を巡り、会談する方向だ。立民の野田佳彦代表は野党候補の一本化に意欲をみせる。国民民主の玉木雄一郎代表を指名する可能性も排除しておらず、国内政局が流動化するとの警戒感はなお根強い。
市場関係者は「自民党の高市早苗総裁が首相になる可能性も残されている。情勢次第では新首相が解散・総選挙に踏み切ることも考えられる。『選挙は買い』という経験則もあり、当面、株高基調は崩れないとの見方が投資家心理を支えた」と話していた。
値がさの半導体関連株が午後に株価水準を切り上げたことも相場の押し上げ材料になった。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが15日発表した2025年7〜9月期の受注額が市場予想を上回るなど良好な内容だったと受け止められた。
足元では米グーグルをはじめとするハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)による人工知能(AI)投資の規模が拡大しており、ASMLの半導体製造装置の需要増につながったようだ。同業の東京エレクトロンやレーザーテクに買いが波及した。韓国サムスン電子が上場する韓国株式市場で総合株価指数(KOSPI)が最高値を更新するなど、アジア株が堅調だったことも日本株相場の追い風になった。

東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。終値は49.65ポイント(1.58%)高の3183.64だった。JPXプライム150指数も3営業日ぶりに反発し、22.65ポイント(1.65%)高の1396.89で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆1831億円、売買高は20億5377万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1409。値下がりは179、横ばいは27だった。
業種別株価指数(33業種)は機械、証券・商品先物取引業、非鉄金属、電気機器などが上昇した。下落はサービス業、ゴム製品など。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ(SBG)が大きく切り返し、売買代金2位に入ったレーザーテックも大幅高。アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREENホールディングスも堅調、フジクラやTDKが高く、三菱重工業も上昇した。サンリオが活況高となり、日立製作所、安川電機も物色人気。ファーストリテイリングが値を上げ、イオンは急伸を演じた。メルカリが値上がり率トップに買われ、芝浦メカトロニクス、東洋エンジニアリングなども投資資金の流入が顕著となっている。
半面、良品計画が冴えず、リクルートホールディングスが下落。アサヒグループホールディングス、KDDI、エムスリーが冴えず、コスモス薬品の下げも目立つ。
ブリヂストン、高島屋、ネクソン、ZOZO、Jフロント、ニトリHD、大和ハウスが下落した。メディカル・データ・ビジョン、ラクト・ジャパンが急落、大黒天物産、イオンファンタジーなども大きく水準を切り下げた。ローツェも売られた。