英明コラム 11月第1週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》11月 第1週
27日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。揃って終値ベースでの市場最高値を更新した。9月の消費者物価指数(CPI)は前年比で3.0%上昇。前月の2.9%上昇から伸びが加速した。前月比は0.3%上昇、8月は0.4%上昇だった。市場予想は前月比0.4%上昇、前年比3.1%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.2%上昇、前月は0.3%上昇だった。前年比は3.0%上昇、前月は3.1%上昇だった。政府閉鎖によりデータ集計は不十分だったがCPIが発表されたのは社会保障局による2026年の生計費調整の算出などに利用するため。
日経平均株価は1212円高の5万512円と大幅続伸。終値で史上初の5万円台。米中対立の緩和期待や円相場の下落が追い風となり大引けにかけて一段高。TOPIXは大幅続伸終値は55ポイント高の3325と最高値を連日で更新した。東証プライムの売買代金は6兆1130億円。日東電、ファナックが上昇。信越化、良品計画が下落。プライム市場の単純平均は45円高の3013円(前日は2968円)。SBG、アドバン、ファストリの3銘柄で合計700円高。
28日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。3指数ともに連日の過去最高値更新。米中首脳会談で米国による100%の対中追加関税を回避。中国のレアアース輸出規制を延期する可能性があることを好感。恐怖(VIX)指数は約1カ月ぶりの低水準。アルファベットが3.6%高。データセンター向けのAIチップ2種を発表した半導体大手クアルコムが11%急伸。エヌビディアが2.8%高。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は2.7%上昇。日経平均株価は293円安の5万219円と3日ぶりに反落。
日経平均の下落幅は400円を超える場面があった。いったん目先の利益を確定する動きが広がりやすかった。ただ日経平均の下げ幅は限定的。ソフトバンクグループが株式分割考慮後の上場来高値を更新。TOPIXは3日ぶりに反落。東証プライムの売買代金は5兆8852億円。東エレク、古河電が上昇。ニデック、アドテストが下落。日経平均は2日連続終値ベースで5万円台。日経平均採用銘柄のEPSは2629円
29日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。主要3指数は3日連続で終値ベースの過去最高値を更新。エヌビディアが米エネルギー省向けにスーパーコンピューターを構築するという報道が追い風。エヌビディアは5%高。時価総額は2300億ドル超拡大し史上初の5兆ドルに迫った。マイクロソフトが2%上昇。オープンAIを公益法人に組織転換することで合意したと発表した。アップルは0.1%高。一時は時価総額が初めて4兆ドルを突破した。
日経平均株価は1088円高の5万1307円と大幅反発。終値ベースの史上最高値を更新した。今期の業績見通しを上方修正したアドテストに買いが集中。ストップ高となり1銘柄で日経平均を1000円ほど押し上げた。TOPIXは小幅続落。東証プライムの売買代金は7兆921億円。SBG、レーザーテクが上昇。コマツ、東京海上が下落。日経平均採用銘柄のEPSは2687円(前日2629円)。
30日(木):
水曜のNY株式市場の主要3指数FOMC通過でマチマチの展開。NYダウとS&P500は反落。ナスダック総合は3日連続で終値ベースの過去最高値を更新。半導体大手エヌビディアは3%高で時価総額は5兆300億ドルと5兆ドルに乗せた。キャタピラーが11.6%急伸。メタ・プラットフォームズが8%超上昇。時間外取引で約6%下落。アルファベットは約5%上昇。時間外取引で、アルファベットの株価は約6%高。
日経平均株価は17円高の5万1325円と続伸。終値は連日で最高値を更新した。東エレクなど値がさの半導体関連株が好業績期待で買われた。日銀金融政策決定会合では無担保コール翌日物金利の誘導目標は0,5%で据え置き。据え置きは6会合連続。1ドル=153円台まで下落したのも追い風。TOPIXは3日ぶりに反発。東証プライムの売買代金は10兆300億円、売買高は37.41億株と過去最高。レーザーテク、フジクラが上昇。SBG、ディスコが下落。
31日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。AI支出の急増に対する懸念からメタやマイクロソフトが売られた。メタは11.3%急落。1日の下落幅としては過去3年間で最大となった。マイクロソフトは2.9%下落。エヌビディアは2%下落。アルファベットは2.5%上昇。アップルの第4四半期(9月27日まで)決算は売上高が1024億7000万ドル。1株当たり利益が1.85ドルとなり、ともに市場予想を上回った。時間外取引で3.8%上昇した。
アマゾンの第4四半期の売上高見通しは市場予想を上回った。時間外取引で12%上昇。
日経平均株価は1085円高の5万2411円と高値引けで大幅に3日続伸。初めて5万2000円台で終えた。村田製や日立といった好決算銘柄が大幅高。TOPIXは続伸。4日ぶりに過去最高値を更新した。JPXプライム150指数は3日続伸。算出以来の高値を更新した。東証プライムの売買代金は8兆5645億円。アドテスト、コナミが上昇。京セラ、キーエンスが下落。
(2)欧米動向
ADP民間雇用者数は平均1万4250人増加。
10月のコンファレンス・ボード(CB)消費者信頼感指数は94.6。
4月以来、6カ月ぶりの低水準。
(3)新興国動向
10月の香港株は3%以上の下落。
月間ベースでは4月以来の下落となった。
背景はAI(人工知能)関連のテーマ株への利食い売りが続いたこと。
上海証券取引所の新興ハイテク企業向け株式市場「科創板」の科創板50指数は3.1%安。
(兜町カタリスト 櫻井英明)
		









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