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値上がり優勢、堅調な展開
【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、堅調な展開

 
東証グロース市場は運用意欲旺盛な個人の買いが小ぶりの銘柄に向かい、グロース銘柄の7割近くが上昇するなど、新興企業市場は堅調な展開となった。
トランプ米政権の関税政策への警戒が根強いなか、海外動向の影響が比較的少ない内需銘柄が物色された。市場では「主力の航空や防衛関連から、バイオや人工知能(AI)関連などに循環物色の動きが広がっている」との声が聞こえた。
信用評価損率が低水準で推移するなど、運用成績の良好さを背景に個人は買い意欲を強めているとされ、この日も、顧客のレストランが夏バージョンのデザートを出したと開示したことで原料供給元のフルッタフルッタがにぎわうなど、材料株物色は活発だった。「個人は、トランプ関税や指数イベントの影響などを巧みに避けて、小型株に向かっている」(国内証券)との指摘も聞かれた。
 
東証グロース市場250指数は4日続伸した。終値は前日比8.46ポイント(1.16%)高の740.75だった。グロース250、グロースCoreは上昇。
 
グロース市場ではレナやトライアルが上昇した。一方、SynsやFFRIは下落した。
 
値上がり銘柄数406、値下がり銘柄数158と、値上がりが優勢だった。
 
 個別ではウェッジホールディングス、データセクション、モンスターラボ、TORICO、東京通信グループがストップ高。Will Smart、スローガンは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、Liberaware、イオレ、フルッタフルッタ、グロービングなど29銘柄は年初来高値を更新。アクセルマーク、いつも、Globee、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、エータイが買われた。
 
 一方、キッズスター、技術承継機構、Delta-Fly Pharma、FFRIセキュリティ、インフォメティスが売られた。