反落スタート、関税懸念受けた米株安で
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【市況】東京株式(寄り付き)=反落スタート、関税懸念受けた米株安で
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9日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比483円35銭安の3万2529円23銭。
前日の欧州株市場は主要国の株価が総じて上昇したが、米国株市場では朝高後は次第安の展開となり、NYダウやナスダック総合株価指数など揃ってマイナス圏で引けた。トランプ米政権の中国に対する高関税政策と中国からの報復関税を背景に貿易戦争の世界経済への影響が警戒されている。東京株式市場では前日に日経平均株価が歴代4位となる1800円を超える上げ幅で切り返したが、再び下値を試す動きを強いられている。相互関税の発動をきょう午後に控えていることもあり、押し目に買い向かう動きも限定的となりそうだ。取引時間中のニュースフローや為替動向、米株価指数先物の値動きなども注目される。
外国為替市場で円相場は1ドル=145円台後半と、前日夕時点(147円台半ば)から円高・ドル安が進んでいる。採算悪化の懸念からトヨタなど輸出関連の売りも目立つ。
東証株価指数(TOPIX)も反落している。
個別では、ファストリやリクルート、ファナックが下落している。一方、KDDIやZOZO、ニトリHDが上昇している。