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櫻井英明の株式辞典【は行】

【は行】
 
 
■場【ば】
物理学では電磁場、重力場、量子場などと使われる。
哲学でも場という概念がある。
ただし株式市場では、単に取引をする場所の意味で使われる。
推測ながら「市場」の「場」や「相場」の場を転用したもの。
簡単に言えば証券取引所の中とも言える。
相場の状況を「場味」と表現することもある。
また「買い場」や「売り場」などとも使われる。
「飼い葉(買い場)がなければ走れない」というシャレもある。
 
 
 
■バスケット【ばすけっと】
赤ずきんちゃんがピクニックに持っていくのものでもあるが、金融の世界では少し違う。
複数の銘柄を一緒にして詰め込んで取引することを意味する。
個別の銘柄の色が消滅し無味乾燥な数字の固まりになってしまう。
また、どんなに評価の低い銘柄群でもバスケットにすることであたかも立派な金融商品に映ることもあるから不思議。
 
 
 
■バリュー株【ばりゅーかぶ】
「割安株」とも言われる。
本来持っている価値、株価が低いと思われる銘柄のこと。
その尺度はさまざま。
市場の平均値や同業他社と比べて割安と判断される銘柄。
あるいは過去の株価水準から見て現在の水準が割安と判断される銘柄などがある。
指標面ではPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの水準が低い銘柄。
またチャートでの移動平均線に対して下方に大きく乖離している銘柄など。
なにかの尺度で割安と判断されるが決定的な尺度はない。