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値上がり優勢、内需銘柄に買い
【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、内需銘柄に買い

 東証グロース市場は内需銘柄に買いが入り指数を押し上げた。前日の米ハイテク株下落を受けて宇宙やバイオなどのテーマ株が軟調となり指数は下落する場面もあった。
「信用取引の評価損益率はまだそれほど悪くなく、個人の物色マインドは強い」(国内証券)とされる。このため、日経平均株価の下げがきつくなる中でも新規公開銘柄などには買いが入り、グロース全体の売買代金も前日に比べ増えた。ただ、「個人の買いも一部は循環物色的にプライムの内需株などに向かったようだ」(同)といい、グロース市場の値上がり銘柄の比率は51%とプライム市場(82%)を下回った。
東証グロース市場250指数は続伸した。終値は前日比1.14ポイント(0.17%)高の680.43だった。
グロース250、グロースCoreはともに小幅高。グロース市場ではトライアルやイオレが上昇した。一方、サンバイオやジーエヌアイは下落した。
値上がり銘柄数312、値下がり銘柄数255と、値上がりが優勢だった。
 
21日に東証グロース市場に新規上場したノースサンドは9時13分に公開価格(1120円)を80円(7.14%)上回る1200円で初値を付けた。終値は初値比267円(22.25%)高の1467円だった。
 
個別ではAmaziaがストップ高。情報戦略テクノロジー、アジアクエスト、免疫生物研究所、アウトルックコンサルティング、日本動物高度医療センターなど9銘柄は年初来高値を更新。イオレ、インフキュリオン、インバウンドプラットフォーム、kubell、アルファポリスが買われた。
 
 一方、セルシードがストップ安。Schooは一時ストップ安と急落した。Veritas In Silico、PostPrime、ROXX、TMH、ラクサス・テクノロジーズなど33銘柄は年初来安値を更新。ラクオリア創薬、オキサイド、Synspective、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、QDレーザが売られた。