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値下がり優勢、宇宙関連銘柄売られる
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、宇宙関連銘柄売られる

 
東証グロース市場は大幅続落。Ispaceの月面着陸失敗への落胆が他の宇宙関連銘柄に波及し指数の重しとなった。
Ispace株の大引けでは制限値幅の下限(ストップ安水準)で配分された。ほかのグロース市場銘柄に対する個人の投資意欲が大きく落ち込み、売りが優勢だった。SynsやアストロHDなどの宇宙関連銘柄は軒並み安となった。
東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比15.90ポイント(2.09%)安の745.64だった。グロース250指数とグロースCoreはともに続落。
徐々に下げ幅を拡大。切り返す場面もあったが、引けにかけて再び値を下げ、前日比2%超下落し安値圏で終了した。宇宙関連の下落に加え、グロース250は4日の年初来高値更新で昨年3月上旬の水準まで回復しており「いったんは下げる局面」となった。ただ、日替わり物色の傾向は続いており、グロース市場の値下がり銘柄は6割超にとどまった。市場関係者からは「宇宙関連の下げが落ち着けば盛り返す」との声が聞かれた。
グロース市場ではデータセクやジーエヌアイが下落した一方、ゼンムテックやエレメンツは上昇した。
値上がり銘柄数195、値下がり銘柄数384と、値下がりが優勢だった。
 
 個別ではイシン、シリコンスタジオがストップ高。学びエイドは一時ストップ高と値を飛ばした。情報戦略テクノロジー、ククレブ・アドバイザーズ、dely、TENTIAL、ミークなど27銘柄は年初来高値を更新。ZenmuTech、レジル、マーソ、売れるネット広告社グループ、MFSが買われた。
 
 一方、ispaceがストップ安。イントランス、ステムセル研究所、GENDA、メンタルヘルステクノロジーズは年初来安値を更新。メディア総研、yutori、Synspective、イーディーピー、ダイナミックマッププラットフォームが売られた。