売り買い拮抗、基本的には循環物色
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【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、基本的には循環物色
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東証グロース市場は、東京市場全般に逆行して力強い値動きとなった。大引けに上場投資信託(ETF)の分配金捻出に絡んだ換金売りが出るとの見方が大型株の重荷となった一方、「グロース銘柄への換金売りの額は日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)採用銘柄に比べて小さく、指数は相対的に上昇しやすかった」との指摘があった。
外国為替市場で円安・ドル高の動きが一服するなか、為替変動の影響を受けにくい内需関連株に買いが入りやすかったのも指数を押し上げた。
市場関係者は「基本的には循環物色で、前日までに上昇していた銘柄には利益確定売りが出ている」と話す。
東証グロース市場250指数は5日続伸した。終値は前日比10.60ポイント(1.43%)高の751.35だった。
グロース市場ではAI(人工知能)データセンターサービスの大口受注を発表したデータセクやサンバイオが上昇した。一方、リベラウェアやプログリットは下落した。
値上がり銘柄数295、値下がり銘柄数266と、売り買いが拮抗した。
個別ではデータセクション、レナサイエンス、TORICOがストップ高。イオレ、シャノンは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、地域新聞社、オプロ、グロービング、ジェイグループホールディングスなど25銘柄は年初来高値を更新。ASJ、データホライゾン、Aiロボティクス、Birdman、リプロセルが買われた。
一方、日本ホスピスホールディングスが年初来安値を更新。ウェッジホールディングス、プログリット、フルッタフルッタ、Liberaware、モンスターラボが売られた。