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値上がり優勢、投資家心理が改善
【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、投資家心理が改善

 
東証グロース市場は前週末の米株式相場や28日の日経平均株価の上昇が個人投資家の心理の支えとなり、国内の新興市場の銘柄にも買いが広がった。
 
前週末の米国株式市場は主要株価指数がそろって上昇。米中貿易摩擦などへの過度な懸念が和らいだほか、決算を好感した買いが相場を支えた。新興市場でも米株高を受け投資家心理が改善し、個別の材料を手掛かりに買いが優勢の展開となった。
ただ東京株式市場は連休の谷間であることや、日米ともに決算が今後本格化し、重要な経済統計なども控えていることから「上値を追うのは難しい」として伸び悩んだ。
東証グロース市場250指数は続伸した。終値は前週末比4.10ポイント(0.61%)高の671.94だった。終値では3月26日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。
 
市場関係者は「大型連休の谷間とあって国内の市場参加者が少なく、中小型株中心のグロース250指数は日経平均につられやすい動きだった」とみていた。
 
グロース市場ではタイミーやアイスペース、GENDAが上昇した。一方、サンバイオやQPS研究所、トライアルは下落した。
 
値上がり銘柄数340、値下がり銘柄数222と、値上がりが優勢だった。
 
 個別ではZenmuTech、クラスターテクノロジー、売れるネット広告社グループがストップ高。エムビーエス、MFS、クリアル、BRUNO、グランディーズなど28銘柄は年初来高値を更新。ココナラ、Liberaware、SBIリーシングサービス、ユミルリンク、アーキテクツ・スタジオ・ジャパンが買われた。
 
 一方、オルツがストップ安。デジタルグリッドなど2銘柄は年初来安値を更新。ファンデリー、Terra Drone、フロンティアインターナショナル、ナルネットコミュニケーションズ、グリーンエナジー&カンパニーが売られた。