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方向感に欠ける展開か

方向感に欠ける展開か
 




 
Market Data
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【日経平均】
39569円68銭(▲76円68銭=0.19%)
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【TOPIX】
2823.24(△10.90=0.39%)
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【グロース250】
748.48(▲2.87=0.38%)
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【プライム売買高】18億6480万株(▲1億3704万株)
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【売買代金】4兆5653億円(▲2085億円)
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【値上がり銘柄数】1152(前日:522)
【値下がり銘柄数】420(前日:1040)
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【新高値銘柄数】180(前日:102)
【新安値銘柄数】3(前日:18)
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【25日騰落レシオ】116.45(前日:113.02)
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■本日のポイント
 
 1.日経平均は76円安と小幅続落、朝高後は売りに押される展開に
 2.前日の米市場ではナスダック指数とS&P500指数が最高値
 3.ファストリが決算嫌気し大幅安となり日経平均を押し下げる
 4.フジクラや古河電が安く、三菱重、川重、ソニーGが値を下げる
 5.レーザーテクやディスコ、アドテストなど半導体関連株は高い
 
 
今週は軟調となった。
週明け7日の日経平均は、関税交渉への不透明感やETF分配金ねん出売りへの警戒感などから200円を超える下落。
8日はトランプ大統領が日本からの輸入品に25%の関税を課すと表明したことを受けて下げて始まったものの、切り返してプラスで終えた。9日は不安定な動きとなったものの、円安を追い風に連日の3桁上昇。
 
一方、10日は米国株の上昇を受けても3桁の下落となり、11日は大幅高スタートから急失速して下落で終えた。8日と10日がETFの分配金ねん出目的の売り需要発生日であったほか、11日がSQ日で、需給に関する思惑が入り交じる日が多い週でもあった。
日経平均は週間では約241円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
 
来週は方向感に欠ける展開か。
日曜20日が参議院選挙の投開票日。
翌週月曜21日は海の日により休場で、東京株式市場は三連休を控えるスケジュールとなる。万博イベントへの出席が目的とのことだがベッセント米財務長官が19日に訪日することも伝わっており、高くなればリスク回避や利益確定を目的とした売りは出やすい。
一方、参院選や三連休を過度に警戒して大きく下げるようなら、連休明けの反転を期待した押し目買いが入るだろう。強気にも弱気にも傾きづらく、値幅が出ればそれが修正されて週間では水準が大きく変化しないと予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
 
 
42211.02  ボリンジャー:+3σ(13週)
41365.24  ボリンジャー:+3σ(25日)
41073.88  ボリンジャー:+2σ(26週)
40734.52  ボリンジャー:+2σ(13週)
40607.79  ボリンジャー:+2σ(25日)
39895.29  均衡表転換線(日足)
39850.34  ボリンジャー:+1σ(25日)
39687.45  6日移動平均線
 
39569.68  ★日経平均株価11日終値
 
39365.56  ボリンジャー:+1σ(26週)
39258.02  ボリンジャー:+1σ(13週)
39196.37  均衡表基準線(日足)
39092.89  25日移動平均線
38942.07   新値三本足陰転値
38854.19  均衡表転換線(週足)
38335.44  ボリンジャー:-1σ(25日)
38095.44  200日移動平均線
37781.52  13週移動平均線
37657.25  26週移動平均線
37577.99  ボリンジャー:-2σ(25日)
37515.55  均衡表雲上限(日足)
37438.55  均衡表雲上限(週足)
37131.46  75日移動平均線
 
ローソク足は3本連続陰線で終了。下降2日目の5日移動平均線を下回って今週の取引を終えた。週足も2本連続陰線を引き、足元では調整色が強まった。NT倍率は6月30日の14.19倍を直近ピークに本日14.01(昨日14.09)と低下しており、日経平均のTOPIX対比での割高修正が進んだ形となった。
一方、株価下方で25日線が上昇を続け、13週線と26週線のゴールデンクロス(GC)が示現。中長期的には上昇トレンド形成に向けて歩を進める形となった。