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軟調展開か

軟調展開か
Market Data
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【日経平均】
36391円47銭(▲265円62銭=0.72%)
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【TOPIX】
2597.42(▲23.34=0.89%)
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【グロース250】
643.88(▲12.70=1.93%)
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【プライム売買高】16億8430万株(△8157万株)
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【売買代金】3兆8553億円(▲3502億円)
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【値上がり銘柄数】433(前日:784)
【値下がり銘柄数】1163(前日:803)
【新高値銘柄数】31(前日:27)
【新安値銘柄数】11(前日:13)
【25日騰落レシオ】114.51(前日:110.48)
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■本日のポイント
 
 1.日経平均は265円安と4日続落、ハイテク株などが売り優勢
 2.朝高後は値を消す展開となり、後場の円高進行が嫌気される
 3.今晩の米雇用統計の発表を前にポジション調整の売りが出る
 4.レーザーテクや東エレク、アドテストなど半導体株が売られる
 5.ニトリHDやイオン、花王、良品計画、積水ハウスが値を上げる
 
 
今週は、軟調となった。半導体株が調整色を強める中、米国の長期金利が低下してドル円が円高に振れたことから、リスク回避姿勢の強い動きが続いた。
日経平均は週前半には上を試しに行ったものの、3万9000円近辺では戻り売りに押された。水曜4日にはナスダックの大幅安や円高進行に神経質な反応を見せて1638円安と4桁の下落。この急落で米8月雇用統計の発表を前に警戒ムードが一段と高まり、5日と6日はともにプラス圏に浮上する場面がありながら3桁の下落となった。
日経平均は週間で約2256円の下落となり、週足では4週ぶりに陰線を形成した。
 
来週は軟調展開か。米国では水曜11日に8月消費者物価指数(CPI)、木曜12日に8月生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。これらが市場予想を下回る結果となれば、米国の長期金利が低下して為替は円高(ドル安)に振れる可能性が高いだろう。
 
一方、市場予想を上回るようだと、粘着質なインフレへの警戒から米国株が売られる可能性が高い。円安と米国株高、この両方を期待することは難しい局面。
メジャーSQ週で需給要因にも振らされやすく、米大統領候補者のテレビ討論会やECB理事会など、米指標以外にも気を揉む材料がいくつかある。足元の日本株は円高進行時に強く売られることが多くなっているだけに、弱材料に敏感になって他市場に割り負ける状態が続くと予想する。
 
今日と25日移動平均線(3万6947円)が上値抵抗線となっており短期トレンドの回復もすんなりとは行かない状況。ただ、下げが続いているため、今晩の米雇用統計次第では大きな戻りも来週には期待できる可能性があるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
38647.75  新値三本足陽転値
38607.08  26週移動平均線
38558.24  75日移動平均線
38402.25  13週移動平均線
37688.52  6日移動平均線
37658.13  均衡表転換線(日足)
37483.11  200日移動平均線
37168.24  ボリンジャー:-1σ(26週)
36947.86  25日移動平均線
36791.45  均衡表転換線(週足)
36791.45  均衡表基準線(週足)
36700.79  均衡表雲上限(週足)
36630.29  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
36391.47  ★日経平均株価6日終値
 
35729.41  ボリンジャー:-2σ(26週)
35242.82  ボリンジャー:-1σ(25日)
35118.38  均衡表基準線(日足)
34858.34  ボリンジャー:-2σ(13週)
34290.58  ボリンジャー:-3σ(26週)
33708.89  均衡表雲下限(週足)
33537.78  ボリンジャー:-2σ(25日)
33086.38  ボリンジャー:-3σ(13週)
31832.74  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
週足チャートでは上値13週線(3万8402円)や26週線(3万8607円)が結果的に抵抗ゾーンとなったようです。一方、下値支持線としては52週線(3万6444円)がありますが、1カ月前にも大きく割り込んだ経緯があるのであまり強い支持線とは言えないでしょう。状況的には3万6000円という心理的節目の方が目先は効きそう。