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売り買い拮抗、伸び悩む展開
【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、伸び悩む展開

 
東証グロース市場は財政拡大を掲げる自民党の高市早苗総裁の首相選出が確実になったことを背景に新興市場でも買いの勢いが一時強まったが、午後は日経平均株価と歩調を合わせて伸び悩む展開となった。高市氏の首相選出を材料出尽くしと受け止めた短期資金の利益確定売りが優勢になり、指数は下げに転じた。このところ高市氏の政策関連として思惑先行で買われていたサイバーセキュリティーや宇宙開発関連の銘柄の売りも目立った。
市場からは「新興株は米中貿易摩擦の懸念後退や円安の恩恵を受けにくい内需株が中心とあって、物色の対象になりづらい」との声が聞かれた。
 
東証グロース市場250指数は小幅に反落した。終値は前日比0.47ポイント(0.06%)安の730.28だった。グロース250は弱含み、グロースCoreは続伸。
 
グロース市場ではFFRIやQPS研究所が下落した。一方、グロービングやタイミーは上昇した。
 
値上がり銘柄数287、値下がり銘柄数280と、売り買いが拮抗した。
 
 個別ではJDSC、フェニックスバイオがストップ高。WOLVES HAND、豆蔵、セキュアヴェイル、FFRIセキュリティ、ユーソナーなど10銘柄は年初来高値を更新。データセクション、グロービング、Def consulting、アディッシュ、コンヴァノが買われた。
 
一方、PostPrime、ゼネラル・オイスター、リップス、ニューラルグループ、ビザスクなど6銘柄が年初来安値を更新。アストロスケールホールディングス、イシン、D&Mカンパニー、HPCシステムズ、ツクルバが売られた。