兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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続伸 最高値上回る 半導体に買い優勢
東京株式(前引け)=続伸 最高値上回る 半導体に買い優勢
 
30日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比89円20銭高の5万1396円85銭だった。
前日につけた最高値(5万1307円)を上回った。
 
きょう前場は前日終値近辺でもみ合う展開となった。米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開いたFOMCで2会合連続での0.25%の利下げを決めた一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による記者会見で、12月の利下げ観測が後退した。
米株式相場が高安まちまちとなるなか、この流れを引き継ぎ東京株式市場も気迷いムードでスタート。取引時間終了後に四半期決算を発表した米アルファベットは時間外取引で上昇。人工知能(AI)・半導体関連株への物色は根強く、日経平均は一時240円ほど上昇して取引時間中の最高値を更新したものの、前日の大幅高による反動で戻り待ちの売りも出やすく、その後一転してマイナス圏に沈む場面も。日銀金融政策決定会合の結果発表を控え投資家の様子見姿勢もみられ、ポジションを一方向に傾ける動きは限られた。
 
トランプ米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席による米中首脳会談がきょう午前、韓国で始まった。きょうは日銀の金融政策決定会合の結果も発表される。重要イベントの内容が伝わるのを待ちたいとして、投資家の様子見姿勢も強かった。
 
後場の日経平均株価は、前場終値を挟んだもみ合い展開が見込まれる。米長期金利の動向や円相場が依然として投資家心理を左右しており、決算発表を控えた個別物色中心の展開となろう。午後には国内主要企業の決算発表が相次ぐ予定で、内容次第では指数構成銘柄への影響も意識されそうだ。

 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは18.56ポイント(0.57%)高の3296.80だった。JPXプライム150指数は続伸した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆8018億円、売買高は11億8887万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1146。値下がりは410、横ばいは58だった。
 
業種別では、非鉄金属、銀行業、鉱業、電気機器、電気ガス業などが上昇。一方で、情報・通信業、繊維製品、その他製品、陸運業などが軟調となった。
 
個別では、レーザーテックがストップ高。東京エレクトロン、キオクシアホールディングス、アドバンテスト、NEC、フジクラ、住友電気工業、HOYA、SCREENホールディングス、ニデック、富士通、日立製作所などの銘柄が上昇。三菱重工業やIHIが堅調だった。
 
 一方、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテイリング、ディスコ、ソニーグループ、コナミグループ、TDK、コマツ、日東電工、任天堂、ルネサスエレクトロニクス、JR東海、ニトリホールディングスなどの銘柄が下落した。