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軟調な展開か。

軟調な展開か。
週明け4日の日経平均株価は、前週末比200円24銭安の3万3231円27銭と続落して取引を終えた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり699/値下がり907。バルチック海運指数の上昇を手がかりに川崎汽船が3%を超える上昇。米長期金利の低下を受けて、レーザーテックやSCREENなど半導体株の一角に買いが入り、ルネサスやTOWAなどがプラスで終えた。不動産株が全般強く、証券会社による目標株価引き上げもあった三井不動産や住友不動産が年初来高値を更新。カナモトは前23.10期の見通しを引き下げたものの、下落スタートから早々にプラス転換し、3%近い上昇となった。
 
市場では、「今週はSQ(特別清算指数)値を算出する週のため、7日まで値動きが荒くなる場面がありそうで注意したい」との声が聞かれた。
 
 
5日の日経平均株価は、手がかり材料に乏しいなか軟調な展開か。
日経平均株価は週明け4日に続落したことで、5日移動平均線(3万3375円)を割り込んだ。直近で同線から明確に上放れすることができなかったため、同線が戻りのメドとして意識されそうだ。一方、心理的なフシ目の3万3000円が支えとなる場面も想定される。
 
現状では米国の長期金利や為替動向に一喜一憂が続くと思われるだけに、日本株が全面高となる展開を期待しづらい。ただ、だからといって大きく下げるかというと、きょうも押し目では買いが入っている。さえない状況ではあるものの、時々意外高となって大崩れは回避するといった動きが続きそうだ。
TOPIXが弱いながらも25日線(2344p、4日時点、以下同じ)に接近したところで、これを割り込むことなくローソク足では長い下ヒゲをつけている。この下には75日線(2326p)も控えているだけに、TOPIXの動きが良くなってくるかどうかに注意を払っておきたい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
 
35289.78  ボリンジャー:+3σ(13週)
34819.87  ボリンジャー:+3σ(26週)
34514.05  ボリンジャー:+2σ(25日)
34340.53  ボリンジャー:+2σ(13週)
34037.93  ボリンジャー:+2σ(26週)
33625.37  ボリンジャー:+1σ(25日)
33420.45  均衡表転換線(日足)
33391.28  ボリンジャー:+1σ(13週)
33387.83  6日移動平均線
33255.98  ボリンジャー:+1σ(26週)
 
33231.27  ★日経平均株価4日終値
 
32736.69  25日移動平均線
32708.48   新値三本足陰転値
32474.04  26週移動平均線
32442.03  13週移動平均線
32305.61  75日移動平均線
32195.88  均衡表転換線(週足)
32195.88  均衡表基準線(日足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
31848.01  ボリンジャー:-1σ(25日)
31692.10  ボリンジャー:-1σ(26週)
31641.81  均衡表雲下限(日足)
31492.77  ボリンジャー:-1σ(13週)
31007.19  200日移動平均線
 
ローソク足はマドを空けて下げ、陰線を引いたが、下ヒゲは33023.04円と節目の3万3000円手前で下げ止まり、下値での一定の買い需要を確認する形となった。25日移動平均線は上向きをキープして大勢強気を堅持した模様だが、本日は下降する5日線を上回る場面がなく、一目均衡表では転換線が下向きで大引けを迎えたため、短期的には下落圧力が強まる形状となった。