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もう一段の上昇が見られるかに注目したい

もう一段の上昇が見られるかに注目したい
 








 
Market Data
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【日経平均】
38536円74銭(△225円41銭=0.59%)
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【TOPIX】
2786.95(△9.82=0.35%)
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【グロース250】
761.20(▲1.54=0.20%)
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【プライム売買高】15億8764万株(▲1296万株)
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【売買代金】4兆0412億円(▲299億円)
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【値上がり銘柄数】955(前日:1132)
【値下がり銘柄数】593(前日:432)
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【新高値銘柄数】79(前日:77)
【新安値銘柄数】7(前日:20)
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【25日騰落レシオ】100.69(前日:98.27)
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■本日のポイント
 
 1.日経平均は続伸、4ヵ月ぶりの高値水準に浮上
 2.中東の地政学リスクへの懸念後退、リスク選好続く
 3.日銀決定会合は現状維持、株価面では織り込み済み
 4.日米間の関税交渉に動きなく、相場への影響限定的
 5.前日に続き半導体関連が買われ、全体指数を支える
 
 
日経平均は日銀会合を無難に消化して3桁の上昇。前引けが3万8501円、大引けが3万8536円で、後場は動意自体が限られた。ここ数カ月の値動きからは38500円は天井感が意識される水準であったが、この近辺で伸び悩んだにもかかわらず、大きく失速することはなかった。6月11日に3万8529円まで上昇した後に失速したものの、3万8000円を割り込んだのは13日の1営業日のみにとどまり、早々に3万8500円台を回復してきた。売り圧力がかなり和らいでいることがうかがえる。
 
 きのうはアドバンテストが派手に上昇し、きょうはアドバンテストを含めて多くの半導体株が大きく上昇した。米国でもエヌビディアだけでなく多くの半導体株の動きが良くなっており、半導体株ラリーに対する期待が高まりつつある。米国では本日からFOMCが開催される。政策金利は据え置きが濃厚だが、そのことが米長期金利の上昇を招かなければ、米国のグロース株には悪くない地合いが想定される。日経平均は半導体株が強く買われたきのうときょうは陽線を形成しているだけに、ここで値を消すことなく、もう一段の上昇が見られるかに注目したい。
 
17日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)や18日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見など重要イベントを控えていることもあり、これを受けた米国市場の影響を受けやすいだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
 
41380.99  ボリンジャー:+3σ(13週)
41071.41  ボリンジャー:+2σ(26週)
39798.82  ボリンジャー:+2σ(13週)
39363.72  ボリンジャー:+1σ(26週)
38999.95  ボリンジャー:+3σ(25日)
38600.30  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
38536.74  ★日経平均株価17日終値
 
38248.02  6日移動平均線
38216.66  ボリンジャー:+1σ(13週)
38200.64  ボリンジャー:+1σ(25日)
38054.57  均衡表転換線(日足)
37934.77  均衡表雲上限(週足)
37922.72  200日移動平均線
37800.99  25日移動平均線
37718.54  均衡表基準線(日足)
37656.03  26週移動平均線
37446.81   新値三本足陰転値
 
高値と安値も2日連続で切り上がり、終値は225.41円高で2月21日以来およそ4カ月ぶりの高水準。上向きの5日移動平均線の上方で推移して25日線との上方乖離幅を広げるとともにパラボリックが買いサインを点灯し、短期的な上昇基調の強まりを窺わせた。一目均衡表では、遅行線が上向きをキープし、上昇した応当日株価を上回って三役好転下の強気形状を堅持した。基準線と転換線がともに上向きで大引けを迎えたこともあり、上昇トレンド継続が予想される。