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下押しリスクへの警戒が必要か

下押しリスクへの警戒が必要か
 
 
Market Data
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【日経平均】
36215円75銭(▲175円72銭=0.48%)
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【TOPIX】
2579.73(▲17.69=0.68%)
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【グロース250】
645.21(△1.33=0.21%)
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【プライム売買高】18億0135万株(△1億1705万株)
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【売買代金】4兆0626億円(△2072億円)
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【値上がり銘柄数】536(前日:433)
【値下がり銘柄数】1074(前日:1163)
【新高値銘柄数】19(前日:31)
【新安値銘柄数】36(前日:11)
【25日騰落レシオ】120.86(前日:114.51)
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■本日のポイント
 
 1.日経平均は5日続落、一時1000円超下落
 2.米雇用統計発表後の米株安と円高進行を嫌気
 3.後場に入り戻り顕著で175円安まで下げ渋る
 4.半導体株の下げ目立つ、消費関連は強さ発揮
 5.値下がり銘柄数は前場8割も、後場65%に減少
 
 
日経平均は5日続落。ただ、一時4桁安となりながらも、前場のうちに安値をつけて切り返し、終値では175円安(3万6215円)と常識的な下げにとどまった。
ここから間を置かず大きく上昇するようなら、今回は8月のような暴落まではないとの見方が強まり、下押し圧力が和らいでくるだろう。一方、きょうは下げ幅を大きく縮めたものの、反発までには至っていない。戻りが鈍いようだと、週末にかけては三連休を前にリスク回避姿勢が強まりやすい。あすは小幅でもしっかり反発できるかが注目されるだろう。
 
米国の8月消費者物価指数や生産者物価指数の発表を控えているため、円安が進むとまでの期待は高まりづらい。それでも、ドル円が140円を割り込まず、円高にブレーキがかかるのであれば、外需株にも見直し余地は出てくる。
 
本日、米国ではアップルが新製品の発表イベントを予定しており、新型iPhoneがお披露目されるとみられている。米アップル株は6日の米国株が大きく下げる中でも0.7%安と値を保った。アップルのイベントが米国株や国内電子部品株に好影響を与える展開に期待したい。

 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
38519.74  75日移動平均線
38511.23  26週移動平均線
38202.34  13週移動平均線
37496.59  200日移動平均線
37283.18  6日移動平均線
37164.26  均衡表転換線(日足)
37087.69  均衡表雲上限(週足)
37047.61  新値三本足陽転値
37001.07  ボリンジャー:-1σ(26週)
36960.10  25日移動平均線
36791.45  均衡表基準線(週足)
36343.70  ボリンジャー:-1σ(13週)
36338.10  均衡表転換線(週足)
 
36215.75  ★日経平均株価9日終値
 
35490.90  ボリンジャー:-2σ(26週)
35261.47  ボリンジャー:-1σ(25日)
35118.38  均衡表基準線(日足)
34485.06  ボリンジャー:-2σ(13週)
34223.74  均衡表雲下限(週足)
33980.73  ボリンジャー:-3σ(26週)
33562.84  ボリンジャー:-2σ(25日)
32626.42  ボリンジャー:-3σ(13週)
31864.21  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
終値は52週移動平均線を下回ったが、ローソク足は長い下ヒゲを伴う陽線を描いて下値での買い需要を確認する形となった。5日連続安による下げ幅は合計2485.12円と大きいが、25日線乖離率は終値で2.01%、本日ザラ場安値で4.63%と売られ過ぎラインの5%に届かず、リバウンド圧力は限定的と推察される。一方、株価上方では、ともに下降中の25日線の39.55円上に5日線が位置して短期デッドクロスDC)形成を窺っており、下押しリスクへの警戒が必要となろう。