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上昇、強いGDP受け投資家心理改善
【市況】上昇、強いGDP受け投資家心理改善


26日のNYダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比205ドル57セント(0.6%)高の3万3949ドル41セントで終えた。

朝方発表された2022年10〜12月期の米実質GDP速報値は市場予想を上回り、2四半期連続のプラス成長を記録。最新週の新規失業保険申請件数は前週比で減少し、景気の底堅さが示された。
両統計が支援材料となり、取引序盤のダウは買い優勢の展開。だが、買い一巡後は米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げ姿勢への警戒感も浮上する中、最近の上伸を受けた利益確定の売りにも押され、前日終値を挟んで方向感のない動きとなった。

中盤以降はプラス圏で底堅く推移し、終盤には再び買いが強まって上げ幅を拡大した。

決算を受けてEV需要の鈍化懸念が後退したテスラは11%高となった。他のハイテク株にも買いが広がり、米株相場を下支えした。ダウ平均の採用銘柄では顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトの上げが目立った。

ただ、ダウ平均は前日にかけて上昇が続いたことから利益確定売りも出やすく、下げに転じる場面もあった。人員削減の方針を示したIT(情報技術)のIBMが売られ、重荷となった。

ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。前日比199.056ポイント(1.8%)高の1万1512.413で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズやネット検索のアルファベットが上昇した。

 



【シカゴ日本株先物概況】

26日のシカゴ日経平均先物は上昇した。3月物は前日比110円高の2万7500円で引けた。堅調な国内総生産(GDP)などの米経済指標が支援要因となり、5営業日続伸した。米株高を背景に買いが優勢だった。

シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27500 ( +120 )

シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27540 ( +160 )


( )は大阪取引所終値比

 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7761.11(+16.24)

26日のFTSE100種総合株価指数は3日ぶりに反発し、前日に比べ16.24ポイント(0.21%)高の7761.11で終えた。春節(旧正月)連休明け26日の香港株式相場が上昇したのを受け、中国の景気回復に対する楽観的な見方が改めて広がった。銀行やエネルギーなど景気敏感銘柄に買いが入った。

個別では、構成銘柄の約8割が上昇した。プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループが9.2%高と値上がり率で首位。建機レンタルのアシュテッド・グループが4.3%高、投資会社ハーグリーブス・ランズダウンが3.5%高で続いた。一方、酒造大手ディアジオは5.5%安、医療機器会社コンバテックは2.3%安、オンライン食品販売大手オカド・グループは2.0%安と売られた。

 



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15132.85(+51.21)

26日のドイツ株価指数(DAX)は3日ぶりに反発した。前日に比べ51.21ポイント(0.34%)高の1万5132.85で終えた。中国の景気回復期待やエネルギー不安の後退などから、ユーロ圏経済の深刻な落ち込みが回避できるとの見方が投資家心理を支えた。自動車株やヘルスケア株に買いが入った。

個別では、医療機器のザルトリウスが6.5%高、半導体大手インフィニオンが4.8%高、通販大手ザランドが3.2%高。半面、ヘルスケア大手フレゼニウスは2.5%安、電力大手RWEは2.1%安、不動産大手ボノビアは1.5%安だった。





■フランス・パリ株価指数
CAC40 7095.99(+52.11)

フランスCAC40種指数は0.74%高だった。
一部企業の良好な決算や業績見通しを受け、投資家のリスク選好意欲が高まった。