兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「わかったようでわからない格言」
「わかったようでわからない格言」
「わかったようでわからない格言」
 
29(金)米国はグッドフライデーの祝日。
28(木)日の米債は短縮取引。
29日(金)米国株式市場は休場となる。
トレーダーズ・アルマナックによれば、グッドフライデー前の米株には強い経験則があるという。
1980年以降の平均をみると、NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500指数、ラッセル2000指数はそろってグッドフライデー前の3日間、
そして当該週にプラスを記録。
しかしイースター休暇後は弱い経験則があるという。
S&P500は1984ー2003年の20年間で16回下落したという。
 
 「TOPIX(151)が旧基準で史上最高値を更新」との電子端末の記事。
旧TOPIX(150)は2900ポイント台まで上昇。
89年12月18日に付けた史上最高値(2884.80)を大幅に更新した。
TOPIXは2005年に大きな基準見直しが行われていた。
段階的に浮動株比率(FFW)が導入されたことで新旧のTOPIXは異なる指数となっている。
しかし、市場ではなぜか、89年の旧TOPIXの高値を新TOPIXが超えられないのはどうしてだろうといぶかる。
そもそもTOPIX(東証株価指数)東証第一部に上場する株式の時価総額の合計を終値ベースで評価。
基準日である1968年1月4日の時価総額を100として、新規上場・上場廃止・増減資・企業分割などにより修正され、指数化したもの。
株券の持ち合いにより、時価総額のダブルカウントが起きやすい欠点も有していた。
このため、東京証券取引所は、2004年7月に時価総額加重平均型株価指数から浮動株基準株価指数への変更を示唆。
その後、2005年10月31日、2006年2月28日、2006年6月30日の3段階に分けて浮動株基準株価指数へ移行させた。
 
NISAが始まってもうすぐ3カ月。
日本証券業協会は3月21日、NISA口座の開設・利用状況についての調査を公表。
大手5社とネット証券5社の合計で2月末時点でNISA口座数は1400万口座だった。
2月の口座開設数は53万件。
前年1ー3月の平均(18万件)から2.9倍。
1月の新NISAスタート時に続き2月も口座開設が多かった。
同調査によると、国内株にもしっかり資金が流入。
NISAの成長投資枠での買い付け額は1ー2月合計でおよそ3兆円、つみたて投資枠は5400億円
。成長投資枠のうち59%が株式に資金流入。
そのうち91%は国内株(ETF、不動産投資信託(REIT)含む)だった。
成長投資枠での買い付け上位は国内株中心。
個人の現金取引の動きを振り返ってみると、23年は相場上昇局面に売り越しとなる「逆張り」の傾向が多かった。
24年1月には260億円の買い越し。
1ー2月まだ短い期間ではあるが現金取引では「順張り」に転じつつある。
 
「人の行く裏に道あり花の山」。
これを実践してもなかなか儲からないというのが経験則であるような気がする。
「付和雷同して他人と一緒のことをしても儲からない」という意味だろうが、本当にそうだろうか。
他人が同感しない相場観で、銘柄が密かに上がるのだろうか。
他人が同感するからこそ相場は上昇したり下落したりする。
株式投資は比較多数の同館を得る作業だし、比較多数がポジネガどちらかを探る推理。
そんな場除で孤高の人を貫いてもそれこそ狷介。
わかったようでわからない格言でもある。
 



(櫻井)。