兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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もみ合い展開か

もみ合い展開か
17日の日経平均株価は大幅反発し、2万9222円(前日比353円高)引けと約7カ月ぶりに2万9000円台を回復した。17日のNYダウ高や、円安などを支えに株価指数先物に断続的な買いが入り、上げを主導した。
市場では、CTA(商品投資顧問)などのトレンドフォロー型ファンドが機械的な買いを入れる一方、売り方の買い戻しも誘い、需給相場の側面が指摘される。
これらの買いや買い戻しが続くがポイントになりそうだ。一部では、「米国株が週末のSQ(特別清算指数)算出に向けて買い戻しによって上昇している流れにツレ高しているとみている。それを通過すれば、反動安のリスクがある」との声も聞かれた。
 
 
あす18日の東京株式市場は、強弱感対立か。
米7月小売売上高や7月26、27日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を受けた米国マーケット動向が注目されるが、国内に手掛かり材料は乏しい。足元の相場基調は強く先高期待は温存されているが、短期的な過熱感や高値警戒感もくすぶったままであり、調整安の懸念も残る。
 
日経平均株価の25日移動平均線(2万7772円)からのかい離率は5.2%程度に拡大したが、3月高値時の6.8%を目安にすれば上値余地はある。一方、3月安値から同月高値までの上昇幅(3535円)を習性値幅とみると、6/20安値からの上昇ではあと100円程度で習性値幅をクリアする。日柄面でも、あすは6/20から基本数値「42」日が経過することで、週末に向けては目先の「変化日」としての留意が必要だろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
 
30308.69  ボリンジャー:+3σ(13週)
29881.44  ボリンジャー:+3σ(25日)
29778.98  ボリンジャー:+3σ(26週)
29326.97  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
29222.77  ★日経平均株価17日終値
 
29178.44  ボリンジャー:+2σ(25日)
28880.81  ボリンジャー:+2σ(26週)
28554.96  6日移動平均線
28476.12  均衡表転換線(日足)
28475.45  ボリンジャー:+1σ(25日)
28345.24  ボリンジャー:+1σ(13週)
28285.71  均衡表雲上限(週足)
28249.24   新値三本足陰転値
27982.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
27933.81  均衡表雲下限(週足)
27772.45  25日移動平均線
27750.53  均衡表基準線(日足)
27546.98  200日移動平均線
27371.50  均衡表転換線(週足)
27363.52  13週移動平均線
27086.57  75日移動平均線
27084.47  26週移動平均線
 
 
ローソク足はマド空けを伴って上げ、上ヒゲのない「陽の大引け坊主」で終了した。
三役好転下にある一目均衡表では基準線と転換線がともに上昇角度を増し、強気形状が一段と鮮明になった。ただ、25日移動平均線との乖離率は5.22%と3月30日以来の過熱ラインの5%超えで引け、反動安リスクの増大に留意が必要となるだろう。