日経ジャスダック平均は続落、売りが優勢
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【市況】ジャスダック市場(大引け)=日経ジャスダック平均は続落、売りが優勢
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日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比13円77銭安い3441円92銭だった。
軟調な海外市場や米マクドナルドがジャスダック市場で時価総額上位銘柄である日本マクドナルドホールディングス株を一部売却するとの報道が嫌気され、ジャスダック平均は小安くスタートした。寄り付き付近は上げ幅を拡大する場面があり、午前中は堅調に推移する場面もあったが、お昼休み中に格付け会社のフィッチレーティングスが、日本の格付け見通しを安定的から弱含みに引き下げたことで、個人投資家のリスクセンチメントが悪化した。このことから、後場に入りJASDAQ平均はマイナスに転じ徐々に下げ幅を拡大し、ほぼこの日の安値圏で取引を終了した。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う企業業績の悪化への警戒から、同日の東証1部の主力株は軟調に推移。新興市場でも個人の投資意欲が後退し、売りが優勢だった。
テラは新型コロナ治療薬の薬事申請を巡り、荒い株価の値動きを警戒した売りが出た。米社による一部株式売却検討が伝わったマクドナルドのほか、ワークマンも下落した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で704億円、売買高は1億6500万株だった。値上がり銘柄数は157、値下がり銘柄数は462となった。
個別では、メディシノバ・インクがストップ安。オーケー食品工業、リーダー電子、三栄コーポレーション、川辺は年初来安値を更新。小田原機器、不二精機、テセック、豊商事、クラスターテクノロジーが売られた。
一方、フジタコーポレーションがストップ高。ワンダーコーポレーション、エスケー化研、アルファ、ストリームメディアコーポレーションは一時ストップ高と値を飛ばした。ナフコ、エイアンドティー、キムラ、マミーマート、マキヤなど7銘柄は年初来高値を更新。プロルート丸光、ストライダーズ、No.1、ANAP、メディアリンクスが買われた。