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173円安と反落、利益確定売り
東京株式(前引け)=173円安と反落、利益確定売り

 
4日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比173円78銭(0.45%)安の3万8749円25銭だった。
 
きょう前場は幅広い銘柄に利益確定の売りが及んだ。前日の米国株市場でNYダウが反落したことを受けリスク回避ムードが強まった。日経平均は前週末と前日に大幅高をみせ、2営業日で870円近く水準を切り上げていたこともあり、目先スピード調整の売りが表面化した。引き続き半導体関連株が冴えない動きを続けているほか、ここ物色人気を集めていたメガバンクなども利食われた。日経平均は一時300円を超える下げをみせ3万8600円を下回る場面もあったが、前場後半を境に下げ渋り3万8700円台まで水準を戻して着地している。
 
日経平均は、25日移動平均線と75日移動平均線の狭い値幅でのもみ合いとなっている。年初来高値に迫っていたTOPIXも、金融株のほか、自動車認証不正問題を受けて、時価総額が大きいトヨタ、ホンダが売られたことで、日経平均同様の下落率となった。今週は米国で雇用関連の重要な経済指標発表が相次ぐことで、東京市場は積極的な売買を手掛けるムードが弱まっている。手掛かり難の地合いから、後場の日経平均及びTOPIXは、前場につけた上下の値幅の範囲内での小動きとなろう。

 
 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは12.85ポイント(0.46%)安の2785.22だった。JPXプライム150指数は小幅に反落した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆1584億円、売買高は8億6988万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は848。値上がりは732、横ばいは66だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は鉱業、保険業、石油・石炭製品、電気・ガス業などが下落。上昇はサービス業、電気機器など。
 
個別では、原油価格の下落を受けて、INPEX、ENEOSホールディングス、出光興産が下落した。レーザーテック、ディスコなどが安いほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも軟調。また、SOMPOホールディングス、千葉銀行、クレディセゾン、りそなホールディングス、東京海上など足元買われていた金融株が弱い。ソフトバンクグループ(SBG)も売りに押された。ファーストリテイリングが下落、大王製紙は大幅安、霞ヶ関キャピタルの下げも目立つ。
 
半面、リクルートHDが上場来高値を更新したほか、三菱重工業がしっかり、ソニーグループも堅調。JTも強い動きをみせている。メディアスホールディングス、マースグループホールディングス、SHIFTなどが大きく水準を切り上げた。
メルカリ、ネクソン、オリエンタルランドが上昇。このほか、ヤマハ、富士通、古河電工が買われた。