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11日続伸期待
「11日続伸期待」
週明けのNY株式市場は続伸。
NYダウは3日ぶりに過去最高値を更新。
アップルや金融セクターの堅調が指数を押し上げた。
「業業績の上振れ観測が買い安心感につながった」との解釈。
NASDAQとS&P500も過去最高値を更新した。
NY連銀製造業景況指数が3年ぶりの水準に上昇したことを好感。
「米景気の拡大が続く」との楽観論が台頭した。
長期金利の上昇も金融セクターへの追い風。
加えて年内の税制改革成立への期待感も醸成。
引けにかけて一段高となった。
原油先物価格は続伸。
トランプ大統領が次期FRB議長候補としてスタンフォード大学のテイラー教授を高く評価。
同教授はタカ派とみなされており債券市場は下落。
同じ材料でドルは堅調。
イエレンFRB議長G20で講演。
「今後数年は利上げが続く。
来年はインフレ率が昇。
2019年までに2%に達する」とコメント。
これもタカ派的な発言と解釈された。
 
ドル円が112円割れでも日経平均は3ケタの上昇で10日続伸。
「異常なほどの強さ」との見方もある。
「10日続伸は2015年5月15日〜6月1日の12連騰以来の記録。
21世紀になってから日経平均が10日以上高かったのはココだけ。
バブル崩壊後の暗い90年代にも10日続伸はなかった」。
そんな指摘もある。
売買代金は2兆6482億円、値上がり銘柄1204、新高値306。
騰落レシオは135.05と高値圏内での揉みあい。
25日線(20367円)からのかい離はプラス4.4%。
サイコロは11勝1敗で91.7%だ。
10月SQ値20957円に対しては2勝0敗。
空売り比率は36.3%(週末39.9%)まで低下した。
日経平均採用銘柄のEPSは1430円(週末1432円)。
PER15倍で21450円と計算できる。
225先物大証夜間取引終値は日中比60円高の21330円。
11日連騰への期待感は高い。
ボリンジャーのプラス2σ21309円は抜けてきたからすごいと言えばすごい。
昨日はプラス2σで頭打ちになったのだが、それ以上の強さを見せるかどうかが課題だ。
ちなみに連騰記録。
1988年2月には13連騰という記録があった。
(10日23662円→27日25287円)。
この間の上昇幅は1625円。
1986年3月にも12連騰の記録。
(1日13640円→15日14655円)。
この間の上昇幅は12日間で1015円。
2015年5〜6月の12日続伸時の上昇幅は999円。
(19570円→20569円)。
今回の10連騰の上昇幅は899円(ザラバ高値で990円)。
1988年の1625円に挑戦すれば22281円と計算できる。
年末22000円では志が低すぎるようだ。
 
 
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HMT(6090)・・・動兆
 
HMTに注目する。
同社は代謝成分の解析技術で創薬等研究開発を支援。
メタボローム解析は学術、製薬等研究用堅調。食品、ヘルスケアなど民間需要拡大。
うつ病診断マーカーの研究用試薬キット販売。
名古屋大学と共同で出願していた「脳症の検出方法」が日本において特許登録されたと発表。
いずれ効いてくると見る。

(兜町カタリスト櫻井)