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「怪しさと愚かさ」
「怪しさと愚かさ」

NYダウは5日続伸。
S&P500は5カ月ぶりの高値。
NASDAQは小幅安とマチマチの展開。
堅調な決算を受けバークシャー・ハサウェイ、モルガン・スタンレーなど金融セクターが上昇。
アマゾンの時価総額は初めて9000億ドル台に乗せた。
時価総額が9000億ドル台に乗せたのはアップルに次いで2社目。
一方グーグルの親会社アルファベットはEU当局が制裁金としては過去最高額となる50億ドルの支払いを命じたことから下落。
鉄道輸送大手CSXと航空大手ユナイテッド・コンチネンタルは好決算を受けて上昇。
ダウ輸送株指数の大幅高につながった。
最近は流行外の指標となった地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)。
「米経済は控えめから緩やかなペースで拡大し続けた」とのコメント。
しかし12地区連銀すべてで製造業者から関税措置による影響への懸念が示されている。
パウエルFRB議長の下院議会証言は通過。
「パウエル議長は経済について建設的な見方を示した。
リセッション(景気後退)のリスクを排除した」という見方だ。
2年債と10年債の利回り格差は一時23.40bpと、2007年7月以来の水準に縮小。
短期債利回りが長期債利回りを上回る「逆イールド」の発生に対する懸念が出てきた。
「逆イールドは景気後退の兆候」という見方もある。
住宅着工件数は低調だった。
ドルは利益確定売りから反落。
ドル円は一時1月9日以来の高値となる113.13円をつけたがその後112.85円水準で推移。
 
 
ドル円は113円台に乗せてきたが安値引け。
しかし4日続伸。
解釈に苦しむ展開だった水曜日。
とりあえず水曜としては今年8勝目となった。
4日間で862円(3.9%上昇)。
直近安値(7月5日21546円)からは1927円(8.9%)上昇だ。
ザラバ高値は10時7分の22949円。(前日は13時19分の22832円)。
あと50円ほど23000円台というところで止まった。
戻り相場の23000円台は5月21日、同22日、6月12日。
大引けで2300円台をキープできたのは5月21日だけだった。
新興市場が強かったのは変化の兆しとも読める。
東証1部の値上がり銘柄数は1444(前日1566)、値下がり銘柄数579(464)。
新高値銘柄数62(前日53)、新安値銘柄数10(前日33)と尋常化してきた。
NTレシオは13.02と依然高水準。
SQ値22452円に対しては3連勝。
25日線(22316円)からは2.1%のプラスかい離。
200日線(22226円)からは2.6%のプラスかい離。
騰落レシオは85.09%とほとんど上昇していない。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.115%。
買い方▲11.107%とやや買い方有利。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲27.11%。
7月12日の ▲23.97%を越えてきた。
買い方▲20.33%と復調気配。
7月13日現在の信用買残は1301億円減の3兆889億円。
6週連続減少は2015年2月以来。
期日整理は進んできた印象。
信用売残は427億円増の7737億円。
こちらは4週ぶりの増加。
1月23日の買い方期日は7月23日。
その次に控えているのは売り方期日の8月14日。
そして9月26日だ。
空売り比率は41.8%と2日連続40%超。
これが後場失速の一因でもあろう。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.48倍でEPSは1690円。
ただ前記基準ではPERが12.66倍でEPSは1800円。
予想PERが前記基準を上回ればEPSは1800を越えてこよう。
PBRは1.23倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比60円高の22860円。
高値は22925円。
ダウ輸送株指数の大幅高は東京のサポートになってくれそうだ。
気学では昨日は「押し目買いの日」だった。
確かに安値引けだったから押し目は奏功しそうな気配。
そして今日は「転換注意日。後場の波動に注意せよ」。
勝手に解釈すればニ進一退の動きが止まると読みたいところ。
高値を取っては押し戻される展開に終止符となって欲しいものだ。
ゲインライン突破の後はゴールというのが見たいとも言える。
明日は「人気一新、変化を見せる重要日」となっている。
今年17勝9敗と分の良い木曜日。
5日続伸に期待だ。
7月27日に勝手雲が白くねじれているのも期待感につながろう。
月足陽線への道程だ。
ボリンジャのプラス2σは23089円。
ココまでは届いて欲しいものだ。
そろそろ斥候相場からが脱却だろう。
昨日75日線をようやく上抜けたTOPIX。
200日線(1766ポイント)を奪還してくれば更に良い相場展開につながろうか。
 
「ロボット・アドバイザー(ロボアド)」の伸び悩みの報道。
「兆円単位の市場に育つ」との関係者らの期待に反した展開だ。
運用成績は悪くない。
しかし大手4社(ウェルスナビ、お金のデザイン、マネックス、楽天証券)の運用残高は6月末時点で1400億円。
発祥の地の米国(約30兆円)の230分の1の規模。
日本の公募投信残高(約110兆円)の約1000分の1。
海の向こうへ憧れてもこの国に根付かないのはよくあること。
最大の理由は顧客の「懐具合」を見定め損ねたことだという。
20〜40歳代を主要顧客と想定した戦略。
この層が自由にできるお金は想定より少なく、月々の積み立て額は数千円程度だったという。
レバをかけすぎた方隆盛したのがFX。
それと同じ感覚でトレンディさを求めさせたのだろうが、ここに無理筋があった。
これで駄目なら仮想通貨へ行くという方向も業者には出てきている。
所詮レバ頼みの商品戦略ではまた行き詰まるのかも知れない。
投資層の高齢化の問題は確かにあるが、しかし資産の偏在は今に始まったことではない。
ココを読めないようでは相場もロボット頼みにならざるを得ないのかも知れない。
 
中国国家統計局は毎月公表する鉱工業企業の利益について過去の水増しを修正したと認めた。
水増し修正を認めるのは異例のこと。
1企業の利益を複数の地域で計上したりしていたという。
小売売上高(社会消費品小売総額)や工業生産なども統計局が水増しを正した可能性アリ。
となると6%台のGDPも3週間で計算できる怪しさがクローズアップされてこようか。
 
NYダウは79ドル高の25199ドルと5日続伸。
NASDAQは0.67ポイント安の7854ポイントと小幅反落。
S&P500は6ポイント高の2815ポイントと5ヶ月ぶりの高値水水準。
ダウ輸送株指数は239ポイント高の10702イント。
大幅上昇は東京株式への好影響となろうか。
3市場の売買高は60億株。
CME円建ては大証比60円高の22860円。
ドル建ては大証比85ポイント高の22885ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比50円高の22850円。
ドル円は112.83円。
10年国債利回りは2.874%。
 
 
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(兜町カタリスト櫻井)