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ダウ続伸し40ドル高 史上初の23000ドルを一時突破
【市況】ダウ続伸し40ドル高 史上初の23000ドルを一時突破
17日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸した。終値は前日比40ドル48セント高の2万2997ドル44セントと連日で過去最高値を更新した。
ダウは史上初となる23000ドルを一時突破した。
S&P500種株価指数も小幅に3日続伸し、連日で過去最高値を更新した。
 
金融やヘルスケア企業の好決算が相次ぎ、しかしながら、主要ハイテク株の決算を来週以降に控えて、利益確定の動きも目立ち、上値を抑える展開となった。
 
ユナイテッドヘルスが17日発表した2017年7~9月期決算は増収増益となり、通期の1株利益見通しも上方修正した。株価は前日比で5%強上げ、1銘柄でダウ平均を73ドルあまり押し上げた。四半期決算が増益で、通期の売上高と1株利益の見通しを上方修正したジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も指数上昇に寄与した。
ただ、米株全体は高値圏にあるため、利益確定売りも出やすい。金融のゴールドマン・サックスが発表した四半期決算は売上高にあたる純営業収益や1株利益が市場予想を上回ったが、一部事業部門の収益が予想に届かず売りが膨らんだ。決算が大幅な増収増益だった動画配信のネットフリックスも材料出尽くしの売りに押された。
 
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに小反落し、前日比0.348ポイント安の6623.657で終えた。ネットフリックスのほか、マイクロソフトやアルファベット(グーグル)など主力株の一角が下げて指数の重荷となった。
 
セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で各種金融や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
 
個別では、医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)や医療保険のユナイテッドヘルス(UNH)は通期見通しを上方修正し、上昇した。
カリフォルニア州の山火事への警戒感から急落していた同州の電力最大手パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニー(PG&E)にも買いが入った。
投資銀行のモルガン・スタンレー(MS)は決算内容が好感され、買われた。
 
一方、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は好決算を発表したものの、独自コンテンツへの大規模な投資への懸念や、利益確定の動きから下落。航空機のボーイング(BA)は同業のエアバスがカナダのボンバルディアとの業務提携を発表し、売られた。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
22,997.44+40.48
S&P500種
2,559.36              +1.72
ナスダック
6,623.657−0.348
 
米10年債利回り(%)
2.3016 +0.022
米2年債利回り(%)
1.5504 +0.053
 
NY原油(ドル/バレル)   51.98+0.10        
円・ドル112.16 - 112.17   +0.04   

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は7営業日続伸した。12月物は前日比35円高の2万1370円で引け、同日の大取終値を20円上回った。ダウ工業株30種平均が過去最高値を更新するなど、世界的な株高期待から買われた。この日の12月物高値は2万1395円、安値は2万1230円。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
21370 ( +20 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
21400 ( +50 )
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7516.17(−10.80)
 
FTSE100種総合株価指数は小幅続落。前日終値に比べ10.80ポイント安の7516.17で引けた。構成銘柄の約6割が下落した。
9月の英消費者物価指数(CPI)の発表をきっかけに上昇に転じる局面もあったが、終盤にかけて資源株への売りが膨らみ指数を押し下げた。
テーマパーク運営のマーリン・エンターテイメンツが大幅下落し、指数の重荷になった。
 
レゴランドやマダムタッソー館を手掛けるマーリン・エンターテイメンツが大幅下落。朝方は一時、2割近くまで下げ幅が広がった。英国でテロ事件が続いたことや悪天候の影響で夏季の業績が振るわず、通期利益の見通しに慎重な見方を示したのが売り材料視された。
 
半面、教育事業のピアソンが大幅上昇した。通期の営業利益が予想の上限に達する見込みとの報告が買い材料になった。前日急落した医療機器メーカーのコンバテック・グループは値ごろ感から買いも戻された。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12995.06(−8.64)
ドイツ株式指数(DAX)は小反落。終値は前日比8.64ポイント安の12995.06だった。日中取引時間中に前日付けた最高値を上回る場面もあったが、引けにかけて売りが優勢になった。
医薬・化学大手のメルクや鉄鋼のティッセン・クルップが安かった。化学のバイエルは利益確定の売りで下落。
一方、半導体のインフィニオンテクノロジーズが高くなった。電力株も買われた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5361.37(−1.51)