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落ち分を即日で埋めることができるかが焦点

落ち分を即日で埋めることができるかが焦点
27日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比364円70銭(0.90%)高の4万0762円73銭だった
前日の米国市場で主要株価指数は下落したものの、1ドル=151円半ばで推移する円安が材料視され、輸出関連株が買われたほか、配当の再投資への思惑や配当権利取りを狙った買いも相場を支え、日経平均は後場中盤には4万979円36銭まで水準を切り上げた。
また、時間外取引での米国株価指数先物が堅調に推移しており、今夜の米国株の上昇を見越した先物買いも入ったとみられ、投資マインドを上向かせる要因になった。
 
市場では「再び上昇基調をたどっており、新年度以降も新規資金の流入期待が高まりつつある」との声も聞かれ始めている。ただ、米国では27日、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の米経済見通しに関する講演が予定されている。パウエルFRB議長の先週の会見では、インフレについての解釈が分かれており、ウォラー氏のインフレに対する見方や今後の金融政策運営についての発言内容に注目が集まっている。
 
あすは配当落ちの影響で、260円程度水準が切り下がることになる。きょうの終値(4万762円)から260円下はざっくり4万500円。配当落ちであっても4万円を割り込むと流れが悪くなる懸念があったが、きょう大きく上昇したことで、ほどよい位置からスタートできそう。4万762円を上回り、落ち分を即日で埋めることができるかが焦点となる。前日比では大きく下げることになると思われる配当や優待に手厚い銘柄の、寄った後の値動きを注視しておきたい。
 
 
 
上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
44493.16  ボリンジャー:+3σ(13週)
42258.74  ボリンジャー:+2σ(13週)
41837.35  ボリンジャー:+3σ(25日)
41443.63  ボリンジャー:+2σ(26週)
41077.17  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
40762.73  ★日経平均株価27日終値
 
40547.10  6日移動平均線
40316.98  ボリンジャー:+1σ(25日)
40024.32  ボリンジャー:+1σ(13週)
39743.96  均衡表転換線(日足)
39591.45  均衡表基準線(日足)
39556.80  25日移動平均線
38797.51  新値三本足陰転値
38796.62  ボリンジャー:-1σ(25日)
38396.17  均衡表転換線(週足)
38296.86  ボリンジャー:+1σ(26週)
38036.43  ボリンジャー:-2σ(25日)
37789.91  13週移動平均線
37276.25  ボリンジャー:-3σ(25日)
37236.75  均衡表雲上限(日足)
36488.89  75日移動平均線
 
ローソク足は陽線を描いて節目の41000円手前まで上ヒゲを伸ばした。昨日は終値が5日移動平均線を下回ったが、本日は早くも5日線上方に復帰し、25日線の上向きキープと併せて短期的なスピード調整終了と上値追い再開を示唆する形となった。ただ、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は前日比0.27ポイント低下の121.70%と120%台で高止まりしているため、潜在的な利益確定売り圧力は依然として強いとみられる。