兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

値下がり優勢、利益確定売り
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、利益確定売り

 
東証グロース市場は利益確定売りに押される銘柄が目立った。
プライム市場銘柄全体では2対1の割合で下落銘柄の数が多く、グロース250やグロース市場指数は終日マイナス圏で推移した。
ただ、この日上場したソラコム、ハッチ・ワーク、エルイズビー、JSHや、上場初日の25日に商いが成立しなかったイシンは、いずれも公開価格を上回って推移。これらの銘柄はグロース市場の売買代金ランキング上位になっており、IPO人気は続いている。指数組み入れ前の直近IPO銘柄に資金が集まったことも、株価指数の上値を重くしたとみられる。市場関係者は「信用取引の評価損率は低く、個人投資家は依然元気だ」と話していた。
グロースCore、グロース250はいずれも軟調。
東証グロース市場250指数の終値は前日比6.21ポイント(0.83%)安の744.03だった。前日の米ハイテク株安が重荷となった。
 
グロース市場ではフロンテオ、アイスペース、GENDAが下落した。一方、インフォR、ライフネットが上昇した。
値上がり銘柄数180、値下がり銘柄数355と、値下がりが優勢だった。
 
きょうはグロース市場で5銘柄が初値を付けた。上場2日目となるイシンは公開価格(1080円)の2.1倍にあたる2234円で初値を付けた。大引けは2045円だった。
 
きょう新規上場した銘柄では、エルイズビーが公開価格(1188円)を30.72%上回る1553円で初値を付け、大引けは1435円だった。ハッチワークは公開価格(2160円)を30.32%上回る2815円で初値を付け、大引けは制限値幅の上限(ストップ高水準)にあたる3315円だった。ソラコムは公開価格(870円)を79.65%上回る1563円で初値を付け、大引けは1338円だった。JSHは公開価格(456円)を95.83%上回る893円で初値を付け、大引けは806円だった。
 
個別ではネットスターズがストップ高。ファンデリーは一時ストップ高と値を飛ばした。GMO TECH、日本動物高度医療センター、笑美面、INFORICHなど5銘柄は昨年来高値を更新。さくらさくプラス、AnyMind Group、ピアズ、サスメド、FIXERが買われた。
 
 一方、サンバイオ、イーエムネットジャパンがストップ安。ハイブリッドテクノロジーズ、セーフィー、ブライトパス・バイオ、ステムリム、ドリーム・アーツなど7銘柄は昨年来安値を更新。FRONTEO、STG、デジタリフト、売れるネット広告社、triplaが売られた。