総じて軟調な展開、トルコに対する懸念が背景か。
【為替】総じて軟調な展開、トルコに対する懸念が背景か。
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10日東京時間の外国為替市場は、トルコリラ円が急落する展開となっている。
トルコリラ円は20.03円にて取引が開始されたものの、じりじりと下値を削ったあとに急落し一時16.98円まで本営業日の安値を更新する展開となった。
この値動きについて一部の市場関係者からは、ECB(欧州中央銀行)がユーロ圏の一部の金融機関について、保有しているトルコ関連資産のリスクが大きいと懸念していると一部報道があったことから、投資家のリスク許容度が低下しトルコリラ円に対して売りポジションをメイクする取引のほか、買いポジションを決済する取引が活発化したようだ。
その結果として、トルコリラ円が一時16.98円まで史上最安値を更新しており、今後も継続して同国に対する懸念から売りが入りやすい状態となりそうだといった声が聞かれている。
この後の時間については、引き継ぎトルコに関するニュースには注目しておきたい。
現在のトルコリラ安を受けて、先程、同国のエルドアン大統領は支持者に対して演説し、リラ安はトルコへの反対運動によるものだと語り通貨リラ下落の懸念を一蹴。
「さまざまな反対運動があるが、聞き入れてはならない」とし、「彼らにドルがあるなら、われわれにはわれわれの国民や神がいる」と述べたことが伝わってきている。
[提供:カネツFX証券株式会社]