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200円高と反発、半導体や不動産に買い
東京株式(前引け)=200円高と反発、半導体や不動産に買い

 
12日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比200円03銭(0.51%)高の3万9642円66銭だった。
 
前日のNYダウは2ドル安と小幅に4日続落したが、ナスダック指数は271ポイント高と急伸し最高値を更新した。
インフレ懸念がいったん後退したことを手掛かりにアップルやエヌビディアなどが買われ、これを受けた東京株式市場では、半導体関連株などが買われ日経平均株価の上昇幅は一時300円を超えた。ただ、日経平均への寄与度が大きいファーストリテイリングが下落したこともあり、買い一巡後は売りが優勢となり前日比で10円超高まで伸び悩む場面があった。しかし、その後は再び買いが入り切り返し、200円高で前場の取引を終えた。
外国為替市場で1ドル=153円台と円安・ドル高基調が続いたことも主力株の追い風となり、上げ幅は一時300円を超えた。
 
前場の日経平均は25日移動平均線(3万9708円水準)を上回る場面も見られたが、前引け時点で維持することはできなかった。ただ、指数ウェートが大きいファーストリテが下げ幅を縮小すれば、日経平均は終値ベースでの25日移動平均線を回復する可能性があるので注目したい。SQのため売買代金は2.6兆円まで膨らんでいるが、引き続き機関投資家による積極的な売買は手控えられているとの声もある。
25日線を回復した状況で、売買代金増加が期待できそうなラマダン明けの来週に臨みたいところだろう。
 



 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは17.06ポイント(0.62%)高の2764.02だった。JPXプライム150指数は反発した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆6648億円、売買高は9億618万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1011と全体の6割を占めた。値下がりは556、横ばいは85だった。
 
業種別株価指数(33業種)は不動産業、電気機器、その他金融業、ガラス・土石製品などが上昇。下落は小売業、海運業など。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、ディスコが高く、SCREENホールディングスが値を上げた。三井不動産や三菱地所が買われ、さくらインターネットや霞ヶ関キャピタルが上昇した。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが安く、東京電力ホールディングス、ニトリHD、やセブン&アイ・ホールディングス、SHIFTが値を下げた。