マザーズ市場展望
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マザーズ市場展望 |
マザーズ指数は6日まで、年をまたいで4営業日続落。
指数は1年8カ月ぶりの900ポイント割れとなった。マザーズ市場が崩壊商状にある。昨年11月から約100ポイントずつ、3段下げ商状となっている。
米国金利の上昇を背景とした相対的な割高感が意識され、グロース株が世界的に売られており、日本の新興市場からも資金の流出が続いている。
米ナスダック市場も年明けから暴落しているものの、昨年12月の安値を割り込んでおらず、昨年来安値を大きく上回る水準で推移。マザーズ市場の弱さは際立っている。
ただ、マザーズ市場は昨年12月にも大幅な下落を経ており、戻ることなく一段安に進んでいる。「売り需要の総量」はさすがに減少しており、ここから売り込むパワーは後退していきそう。金利動向次第の面はあるが、来週は修復相場入りを期待したい。
主力株を含み、マザーズ上場銘柄のほとんどは割高株であり、この程度の下落では割高感は後退しない。売り一巡感の台頭を待つ必要がある。きっかけは米国金利動向になるのだろうが、下げ止まれば一気の戻りに進む可能性もあるだろう。
個別では直近IPO(新規上場)銘柄が激しい値動きとなっているが、参戦リスクは大きい。主力級銘柄の下値も目安的なものが定めにくく、反転を確認してからの参戦でも十分に間に合いそうだ。本来ならばニューマネーが入りやすい新年相場であり、ウオッチは継続していきたい。