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米株高好感で高値更新も小幅高。高値警戒で利益確定売り
東京株式(前引け)=米株高好感で高値更新も小幅高。高値警戒で利益確定売り
17日午前の日経平均株価は続伸し、午前の終値は前日比5円33銭高の2万1260円89銭だった。連日の高値更新となったが、相場の過熱感を意識した利益確定売りが増え、小幅な値上がりにとどまった。
 
前日の米国の主要株価指数が過去最高値を更新したのを受け、朝方は幅広い銘柄に買いが先行した。ただ、連日の上昇を受けて利益確定売りを出す投資家が増え、日経平均は下げに転じる場面もあった。ソフトバンクが1銘柄で約14円日経平均を押し下げたのが響いた。
地銀や保険会社など一部国内機関投資家が高値警戒感から小口の売りを出したとの観測が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は0.21ポイント高の1719.39と強含み。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2977億円、売買高は8億6481万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は799、値下がりは1113、変わらずは119銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、非鉄金属、機械の上昇が目立ち、下落は鉱業、サービス業、証券・商品先物取引業など。
 
個別では、住友鉱やJFE、コマツが上昇した。業種別TOPIXでは鉄鋼や非鉄金属、機械といった中国関連と位置付けられる業種の上昇が目立った。オリックスと伊藤忠は年初来高値を更新した。トヨタ、日産自、SUMCO、ファナックは堅調。JT、花王、ニトリHDが買われ。豊和工がにぎわった。
一方、ユニチャームや小野薬、塩野義は下落した。富士通は年初来高値の更新後に売りに押され下落に転じた
国際帝石、リクルートHD、野村や三菱UFJ、三井住友は軟調だった。任天堂、ソニー、ソフトバンクG、ファーストリテはさえなかった。
 
東証2部株価指数は前日比51.89ポイント高の6943.38ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は239となった。
個別では、倉庫精練がストップ高。ダイハツディーゼルは一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、富士ピー・エス、カンロ、ピックルスコーポレーション、ヒラキなど21銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、杉村倉庫、eBASE、日本パワーファスニング、エイジアが買われた。
 
一方、鉄人化計画、昭和ホールディングス、マルヨシセンター、JEUGIAが年初来安値を更新。JMACS、玉井商船、ぷらっとホーム、ランドコンピュータ、図研エルミックが売られた。