兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

今日も西向く
「今日も西向く」
週末のNY株式は続伸。
11月の雇用統計では非農業部門の就業者数が前月から22.8万人増で着地。
市場予想の20万人増は上回った。
時間当たりの平均賃金は前月から0.2%増で市場予想の0.3%増は下回った。
とはいえ底堅い数字との解釈。
雇用は今年、平均して月に17.4万人増。
2016年の平均である18.7万人からが減少している。
しかし「雇用の伸びは通常、労働市場が最大雇用に近づくにつれて減速する。
労働年齢人口の増加に見合うためには、月に7.5万人から10万人の雇用増が必要だ」。
ということからすれば順調な推移だろう。
失業率は今年0.7%ポイント低下している。
今週のFOMCで0.25%利上げする確率は96.2%。
FRBは今年、2回利上げ。
18年は3回利上げする見通し。
「来年は賃金の伸びが加速。減税と合わせて物価を押し上げるだろう」という見方が支配的になってきた。
トランプ大統領の署名で2週間のつなぎ予算が成立したことも好感された。
マイクロソフト、アップル、オラクルなど軟弱な動きだったハイテクセクターの値動きの回復も上昇要因となった。
週間ベースでは、NYダウは0.4%高。
3週続伸(累計4.2%上昇)。
NASDAQは0.1%安、2週続落(同0.7%下落)。
S&P500は0.4%高、3週続伸(同2.8%上昇)。
 
 
大幅続伸となった週末の日経平均株価。
「日経平均は12月1日の戻り高値に少し届かなかった。
しかしTOPIXは1日高値を抜いており、11月高値挑戦の動き」との声が聞こえる。
「6日に今年最大の下げ幅を記録しながら崩れなかったことで、この先は一段と悪材料に対する耐性がつくと期待」。
あるいは「すべては6日の今年一番の大幅下落が原因。
あれで、待機資金が流入した。
米国の暫定予算延長とか、GDP統計の上昇修正等々もっともらしい背景はあるが、基本は需給の変化。
この間の下げを仕掛けた資金がSQ通過でポジションを閉じた。
一方、その下落を待っていた資金が動き出した」という解釈がわかりやすい。
メジャーSQ値は22590円66銭。
金曜の日経平均株価の安値は22625円41銭。
下に「幻のSQ値」となった。
日経平均は週間では約7円の下落、
週足では3週ぶりに陰線。
TOPIXは0.4%高、3週続伸(累計2.3%上昇)。
東証マザーズ指数は3週続伸(同3.2%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.4%高、3週続伸(同4.5%上昇)。
東証2部指数は1.6%高、3週続伸(同4.1%上昇)。
25日線からの乖離はプラス1.2%とプラスに回復。
空売り比率は36.9%と低下。
日経平均採用銘柄のPERは14.99倍。
EPSは1521円と回復。
シカゴ225先物終値は日中比55円高の22845円。
ドル円の113円台も悪くはない。
4連敗中の月曜に光明が射そうか。
 
週末に政府が発表した新たな経済対策。
「人づくり革命」は半ば選挙対策の匂いがする。
しかし「生産性革命」は従来の延長線の強化に見える。
設備投資額の10%増加。
18年度移行3%の賃上げを達成。
裏返せば「お金を使ってくれれば優遇する」ということになる。
ソサエティ5.0で登場したのは自民党も唱える「サンドボックス」。
規制を緩和して産業を興そうという目論見だ。
ポイントは「自動走行」、「遠隔医療」、「介護ロボット」、「5G」。
これに「ドローン」、「サイバーセキュリティ」、「G空間」、
「ビッグデータ」、「インフラ整備」などが加わってくる。
読み飛ばしてはいけない。
 
 
NYダウは117ドル高の24329ドルと続伸。
NASDAQは27ポイント高の6804イントと3日続伸。
S&P500は14ポイント高の2651ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は41ポイント高10402ポイント。
3市場の売買高は58.5億株。
CME円建ては大証比55円高の22845円。
ドル建ては大証比110ポイント高の22900ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比30円高の22820円。
ドル円は113.50円。
10年国債利回りは2.383%。
非公式外資系5社動向は売り660万株、買い770万株。
金額ベースは21億円の売り越し(3日ぶり)。
売りセクター不動産・情報通信・サービス・非鉄セクターなど。
買いセクターは自動車・商社・機械・証券・銀行・情報通信・REIT・薬品・精密セクターなど。
売買交錯は電機セクターなど。
 
◇ ━━━ カタリスト ━━━◇
 
地盤ネット(6072)・・・動兆。
 
地盤ネットに注目する。
同社は第三者的な地盤解析に特化。
業績は堅調。
「掘らずに調査」はフランチャイズ中心に拡大基調。

(兜町カタリスト櫻井)