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値下がり優勢、新興銘柄の相対的な割高感も意識
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、新興銘柄の相対的な割高感も意識

 
東証グロース市場は15日の米株式相場がハイテク株を中心に大幅に下落し、国内のグロース市場に上場する新興銘柄にも売りが波及した。日米の長期金利が上昇するなかで、新興銘柄の相対的な割高感も意識された。個別に買われる銘柄は見られたが、グロース市場全体では8割の銘柄が値下がりしており、物色の範囲は徐々に狭くなっていることがうかがえる。
東証グロース市場250とグロースCoreはともに値を下げた。
東証グロース市場250指数の値は前日比19.15ポイント(2.81%)安の661.60と、連日で年初来安値を更新した。2023年11月以来、約5カ月ぶりの安値となる。
グロース市場ではQPS研究所やカバー、TKPが下落した。一方、アジャイルやソラコム、海帆は上昇した。
値上がり銘柄数99、値下がり銘柄数445と、値下がりが優勢だった。
 
きょうグロース市場に上場したウィルスマは午前に公開価格(1656円)を76円(4.58%)下回る1580円で初値を付けた。大引けは初値比142円(8.98%)高い1722円だった。
 
 個別ではデータセクション、ジーネクスト、ギックスがストップ高。GMOリサーチ、リックソフト、ファインズ、GRCSなど6銘柄は年初来高値を更新。アジャイルメディア・ネットワーク、ワンダープラネット、マーキュリーリアルテックイノベーター、モンスターラボホールディングス、オープンワークが買われた。
 
 一方、ベースフード、ジェイドグループがストップ安。QPS研究所は一時ストップ安と急落した。イオレ、ユナイテッド、クリアル、パルマ、ティーケーピーなど103銘柄は年初来安値を更新。バリュークリエーション、メタリアル、アジアクエスト、アクアライン、バリュエンスホールディングスが売られた。