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56円高 続伸、FOMC前に様子見ムード
東京株式(前引け)=56円高 続伸、FOMC前に様子見ムード

13日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比56円23銭高い2万2934円58銭で午前の取引を終えた。
 
米金融政策の行方をにらみ様子見気分が強い中、為替の円安・ドル高を支援材料に買いが入った。外国為替市場で円相場が1ドル=110円台半ばと、円安・ドル高水準で推移したことが好感され、トヨタなど自動車株の買いが優勢だった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表など重要日程を控え、積極的な売買は手控えられた。午前の日経平均の値幅(高値と安値の差)は81円にとどまった。
 
FOMCや欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表など重要日程を前に「市場には様子見ムードが広がり、上値が重かった」。12日にシンガポールで開かれた米朝首脳会談は「(北朝鮮の非核化に向けた)具体案に乏しい想定内の内容で、日本株への影響は限られた」という。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸した。
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、不動産業、その他金融業の上昇が目立った一方、その他製品、鉱業、石油・石炭製品などが下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1145億円、売買高は6億1717万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1207と、全体の57.8%を占めた。値下がりは767、変わらずは113銘柄だった。
 
個別では、ソフトバンクグループや東電HDが堅調、トヨタ自動車、日本電産なども買い優勢となった。曙ブレーキ工業、ミサワがストップ高に買われ、アイフルが物色人気となった。郵船や商船三井など海運も上げている。日本通運、千趣会が高く、サイバーエージェントも上昇した。
 
半面、任天堂が群を抜く売買代金をこなし急落。一時、前日比8%下げ、年初来安値をつけた。米ロサンゼルスで12日(日本時間13日)に開幕した世界最大級のゲーム見本市「E3」に合わせて、現地で公開されたプレゼンテーション動画で人気ゲームシリーズへの言及がなく、業績成長への期待が後退し売りが広がったという。
他では、SUMCO、ロームも値を下げた。日本通信、ヨシックス、アイロムグループなどが急落。ファストリ、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比132.29ポイント高の7550.01ポイントと7日続伸した。
出来高1億5709万株。値上がり銘柄数は207、値下がり銘柄数は192となった。
 
個別では、富士ピー・エスがストップ高。富士古河E&C、日本リーテック、ソルコム、ベネフィット・ワン、プロパティエージェントなど14銘柄は年初来高値を更新。昭和ホールディングス、インタートレード、日本和装ホールディングス、東芝、杉村倉庫が買われた。
 
一方、ブルドックソース、石井表記、エノモト、ハリマ共和物産、フクビ化学工業が年初来安値を更新。ファーマフーズ、兵機海運、不二サッシ、神島化学工業、ビート・ホールディングス・リミテッドが売られた。