兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「イロハのイ」
「イロハのイ」
「イロハのイ」

企業があってその株価の合成で指数が形成される。
これは否定のしようのない事実。
しかし、どうも指数があって先物が犬の尻尾のように胴体を振り回しているのも現実。
これってどこかおかしいと気が付きながらも日経平均の動向に一喜一憂しているのが市場だ。
昨日の実況でも言ったが「日経平均が下がっても自分の持ち株が上がっていればそれでよし」というのが大半の投資心理。
その一方で市場は個別株を語ることなく指数の動向ばかりを気にする傾向。
これは正しくはなかろう。
個別株の集合体が指数で、そこから派生したのが先物。
この理を忘れて、外資系がどうのこうの、裁定がああだこうだ。
悪くはないが本質からはずれてきている。
個別株のことなど顧みず、指数だけを床屋政談のように話すのは本末転倒だろう。
思い出すのは、1980年4月に日興証券に入社した時の新人研修。
勿論外務員試験に受かるための座学もあった。
しかし約3週間の間に、企業の工場見学が2回あった。
ブリジストンの小平タイヤ工場と日本鋼管(現JFE)の扇島製鉄所へ行った。
タイヤの生産行程に感動し、溶鉱炉のダイナミックさに驚いた。
まさに企業の鼓動を感じたという印象。
この集合体は日本経済そのものであり、日経平均では決してなかろう。
当時の証券界は、指数でものを語りながらも個別企業の動きを明確にキャッチしていたのだろう。
そしてこれらの動きこそ東京株式市場そのものと考えていたのだろう。
現代の皮相的な相場感覚よりも、もっと地に足がついていた。
そして企業の成長が国の成長につながることを信じていたに違いない。
というよりも・・・。
「イロハのイ」だろう。

その後配属が京都支店となり、行った企業は日本電池(現GSユアサ)と島津製作所の工場。
工場も見せていただいたが、新人の業務は従業員の端株整理受付。
1日中食堂に座っているいて多くの従業員が端株を持ってきて買い増しをする作業だった。
ここで企業を構成しているのは人ということを思い知らされて40年。
「三つ子の魂百まで」というのがあるような気がする。

株式市場は明と暗の場所。
できれば明だけを見ていたいのだが・・・。
「資金退避と見極めたいの表現」

野村証のレポ−ト。
民主党がホワイトハウスに加え上下院も制する完全勝利(トリプルブルー)を実現した場合、
あるいは実質金利(名目金利−期待インフレ率)大きく上がりにくいとの予想。
新型コロナウイルス感染抑制で日本の個人消費活発化した場合の変化に対する銘柄ごとの感応度。
「今期業績見通し(増減収率)の悪い企業ほど来期の回復が見込みやすい」、
「株価の年初来下落率が大きいほど投資家の買い戻し余地が大きい」という2要因も加味してスクリーニング。

コード 銘柄名   総合得点
3099 ミツコシイセタン  4.6
7201 日産自   4.6
7261 マツダ   4.6
5401 日本製鉄  4.6
1821 三住建設  4.6
5471 大特鋼   4.6
5406 神戸鋼   4.6
7211 三菱自   4.4
5411 JFEHD  4.4
6472 NTN   4.4
5803 フジクラ  4.4
9005 東 急   4.4
5802 住友電   4.4
6995 東海理化  4.4
6136 OSG   4.4
7762 シチズン    4.2
7731 ニコン   4.2
3086 Jフロント    4.2
7012 川 重   4.2
9020 JR東日本  4.2
7205 日野自   4.2
9022 JR東海  4.2
7240 NOK   4.2
5991 ニッパツ  4.2
8233 高島屋   4.2


(櫻井)。