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新興市場の見通し
新興市場の見通し
今週の新興市場は反落した。
東証プライム市場の大型株に比べれば底堅い動きが続いていたが、週末は手仕舞い売りも広がり、結局、週間では下落に転じた。週明けは前の週末の米ナスダック総合指数の大幅続伸を追い風に上昇スタート。
 
米8月消費者物価指数(CPI)は想定外の予想比上振れでCPIショックが再来。特に米連邦準備制度理事会(FRB)が重要視するコア指数の上振れ度合いが懸念された。それでも、大型グロース株が売り込まれる一方、新興市場の中小型グロース株は個人投資家による旺盛な押し目買いにも支えられ相対的には底堅く推移した。
指数は週間でプラスを維持していた。しかし、米10年債利回りが6月来の高値を更新する寸前まで水準を切り上げたこともあり、国内3連休を前にした週末は手仕舞い売りが広がり、大幅下落となった。
週間の騰落率は、日経平均が-2.29%であったのに対して、マザーズ指数は-0.61%、東証グロース市場指数は-0.62%だった。
 
来週の新興市場は弱含みか。
ここ数週間、新興株が大型株に比べて非常に底堅い状況が続いている。
国内は祝日に挟まれ立ち会いは3営業日に限られる。FOMCを控え最終日22日まで 全体的に動きにくいなか、幕間繋ぎの物色が中心なることが想定され、直近出来高を伴って商いが活発化している銘柄などへの物色が続きそうだ。