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反発、中国株高、円安進行で買い優勢
東京株式(前引け)=反発、中国株高、円安進行で買い優勢

8日午前の日経平均株価は反発した。午前終値は前日比221円22銭高の2万1596円47銭だった。東証株価指数(TOPIX)は12.89ポイント高の1585.64と、ともに反発した。
日経平均は寄り付き直後から上昇して始まった。米中閣僚級協議を直前に控え様子見ムードが続く中、個人投資家を中心に割安感のある銘柄への買いが入った。
 
外国為替市場で米国の景気の底堅さを手掛かりとするドル買いが増え、為替の円安が日本株の支えになった。トヨタやSUBARUといった自動車株やファナック、京セラなど電機株が高い。
また、国慶節の連休明けの中国・上海株が堅調だったことに加え、香港株が上昇したことで、日経平均は一時約250円高となるなど上伸して取引を終えた。
 
円安進行は石油・石炭製品など輸出関連銘柄の支援材料にもなった。医薬品などの内需系銘柄も底堅さを見せており個人投資家が幅広い業種で値ごろ感のある銘柄で利ざや狙いの短期取引を繰り返していた。
 
市場からは「為替が相場のフォローになり、中国株高が二段上げにつながった。これまで米中問題がこじれて下がっても、一時的であり、そこが買い場になってきた。足元の需給は良く、米利下げ期待という支えもある」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億4252万株、売買代金は8800億円。騰落銘柄数は値上がり1691銘柄、値下がり381銘柄、変わらず74銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、金属製品、精密機器の上昇が目立ち、下落は電気・ガス業のみ。
 
個別銘柄では、キーエンス、村田製、アドバンテス、ファナックが買われ、SUMCO、太陽誘電、東エレク、スクリンは値を上げた。トヨタ、ホンダは堅調で、丸紅が高い。JXTG、出光興産、三菱UFJ、みずほFGソフトバンクG、ファーストリテが買われた。
 
半面、関西電、中部電、四国電は売られ、SOMPO、7&iHDは値を下げた。NECやアルプスアル、サイバエジェは弱含んだ。

東証2部株価指数は前日比67.95ポイント高の6677.56ポイントと3日続伸した。
出来高4838万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は122となった。
 
個別ではイトーヨーギョーが一時ストップ高と値を飛ばした。日本ケアサプライ、アスモ、パシフィックネット、田岡化学工業、ベルテクスコーポレーションなど9銘柄は年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ウインテスト、天昇電気工業、レオクラン、アクロディアが買われた。
 
一方、旭松食品、小島鉄工所が年初来安値を更新。サイオス、中西製作所、エヌリンクス、ジオスター、東京コスモス電機が売られた。