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値上がり優勢、投資家心理が改善
【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、投資家心理が改善

 
東証グロース市場は米金融引き締め懸念が和らいだことを受け、物色意欲が旺盛となった。東証マザーズ指数、グロースCoreはともに反発。東証マザーズ指数の終値は前日比12.93ポイント(1.63%)高い806.44と、8カ月ぶりの高水準で終えた。米国の利上げペースが緩むとの見方から前日の米株式相場が上昇した。投資家心理が改善し、国内の新興銘柄にも買いが及んだ。好材料銘柄や値動きが大きい銘柄に個人投資家の資金が向かった。
 
主要顧客に米テスラが浮上したエヌピーシーが収益拡大への期待から制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。マイクロ波も上昇した。一方、M&A総研やバンクオブイは下落した。
値上がり銘柄数279、値下がり銘柄数198と、値上がりが優勢だった。
市場では「相場上昇局面で利益確定売りを出した個人投資家は手元資金を多く持っており、株買いの余力は大きい」との声が聞かれた。
 
11月30日にグロース市場に上場したウェルライは、上場2日目のきょうの終値はストップ高水準である初値比1000円(16.1%)高の7200円で配分された。
 
1日にグロース市場に新規上場したサイフューズの終値は、初値比94円(5.5%)高の1814円だった。
 
個別では、エヌ・ピー・シー、Birdman、ウェルプレイド・ライゼストがストップ高。トリプルアイズは一時ストップ高と値を飛ばした。サンワカンパニー、ビリングシステム、テックファームホールディングス、ALBERT、ビジョナルなど17銘柄は年初来高値を更新。グローム・ホールディングス、JTOWER、リボミック、ニューラルポケット、カオナビが買われた。
 
 一方、サンバイオ、tripla、トゥエンティーフォーセブン、エアークローゼットが年初来安値を更新。ハウテレビジョン、アクセルマーク、旅工房、アミタホールディングス、YCPホールディングス(グローバル)リミテッド JDRが売られた。