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288円高、円高一服受け買い戻し
東京株式(前引け)=288円高、円高一服受け買い戻し
日経平均株価は、前営業日比288円76銭高の2万2009円01銭、東証株価指数(TOPIX)は27.40ポイント高の1764.77と、ともに上伸した。
 
前週末の米国株が続伸した流れを引き継ぎ、朝方から買いが先行した。日経平均株価は徐々に上げ幅を拡大し、一時319円高の2万2040円まで値を上げた。前週末に進んだ円高・ドル安の動きが一服したほか、取引開始前に発表された1月の貿易統計も輸出の伸びが好感された。
 
外国為替市場で円相場は1ドル=106円台前半で推移している。105円台半ばまで上昇した前週末に比べると、円買いの勢いは一服している。

市場では、米国市場が連休中ということもあり、「海外投資家の不在で売り手がいない中、真空地帯のリバウンド状態だ」との見方が出ていた。一方、ある市場関係者は、「東証1部売買代金の3兆円割れが続いていることから市場は落ち着きを取り戻していると考えられる」(大手証券)と指摘した。
 
前場の東証1部の売買高概算は、6億2559万株、売買代金概算は1兆1064億4000万円。値上がり銘柄数は1966、対して値下がり銘柄数は79、変わらずは19銘柄だった。
東証1部全体の95%の銘柄が上昇している。
 
業種別株価指数(33業種)は、卸売業、その他金融業、水産・農林業の上昇が目立った一方、ゴム製品のみが下落した。
 
個別では、断トツの売買代金をこなす任天堂が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループも買い優勢。ソフトバンクG、NTTが値を上げ、ブイ・テクノロジーが急伸、キーエンスも上昇した。クレセゾンがにぎわい、シグマクシスが大幅高、アドバンテッジリスクマネジメントも値を飛ばした。インプレスホールディングスも高い。
 
半面、ブリヂストンが軟調、資生堂も冴えない。塩野義は弱含み。ブリヂストンが下押し、アイスタイルが大幅安、ソースネクストも売り優勢。北の達人コーポレーションも安い。
 
東証2部株価指数は前週末比96.63ポイント高の7303.69ポイントと3日続伸した。値上がり銘柄数は381、値下がり銘柄数は74となった。
 
個別では、リミックスポイントがストップ高。ニッキは一時ストップ高と値を飛ばした。パシフィックネット、キーウェアソリューションズ、アルメタックス、イワキ、大日本コンサルタントなど6銘柄は昨年来高値を更新。ピクセラ、ヒガシトゥエンティワン、三社電機製作所、エンビプロ・ホールディングスが買われた。
 
一方、西菱電機が昨年来安値を更新。日本精蝋、アライドテレシスホールディングス、ピーエイ、フルテック、カーチスホールディングスが売られた。