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日柄調整局面か

日柄調整局面か
 
今週の日経平均終値は3万8229円で、前週末比6円安。小幅ながらも3週ぶりに反落。
直前に大きく下落した4月19日の週の下げ幅(2455円安)の半分程度しか戻しておらず、まだ需給調整は続いているような状態。
 
チャート面では13週移動平均線(3万9010円)を下回ったままで短期的な調整局面から抜け出せていない。ただ、4月19日の安値(3万6733円)でそれなりの底値は形成されているので、今は日柄調整局面と捉えていいだろう。
上場全銘柄で算出する指数トピックスは13週移動平均線の上にあり、日経平均が示すほど市場全体の基調は弱くない面もある。
一方、米国株の戻りの強さの割りに歩調を合わせられないのは、今期の上場企業の収益予想がパッとしないせいもあるだろう。円安頼みの限界が表れているのかもしれない。
 
好業績を手掛かりにした個別物色が中心だが、関係者からは「企業決算は総じて堅調だが、市場の期待値が高いだけに、全般には物足りないと感じる投資家が多い」との見方から積極的に上値を買い上がる雰囲気にはつながっていないようだ。
このため、日経平均が3万9000円を抜けてくるには、再び海外投資家の買い出動が必要だろう。来週には米国で4月のCPIの発表を控える。インフレ沈静化が鮮明になり、年後半での利下げ観測が強まれば、米国株高を通じて日本株にも投資マネーが向かってくるとみられるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
 
40038.33  均衡表雲上限(日足)
40026.44  ボリンジャー:+1σ(13週)
39330.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
39321.60  ボリンジャー:+1σ(26週)
39010.39  13週移動平均線
38910.41  均衡表転換線(週足)
38558.78  25日移動平均線
38488.04  均衡表基準線(日足)
38453.84  75日移動平均線
38308.45  6日移動平均線
38229.50  均衡表雲下限(日足)
 
38229.11  ★日経平均株価10日終値
 
38206.92  均衡表転換線(日足)
37994.35  ボリンジャー:-1σ(13週)
37787.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
37016.20  ボリンジャー:-2σ(25日)
36978.30  ボリンジャー:-2σ(13週)
36669.74  26週移動平均線
36646.57  均衡表基準線(週足)
36244.91  ボリンジャー:-3σ(25日)
35962.26  ボリンジャー:-3σ(13週)
34836.66  200日移動平均線